2013年2月7日木曜日

雨にも負けず

きょうは、市内の中学校から5人の生徒さんが職業体験に来てくれました。
大寒が明けたとはいえ、寒さ厳しい2月初旬、おまけにあいにく、朝から雨。

生き物相手の飼育の仕事に、雨の日も、寒い日も端折れる作業はありません。
変わらぬ仕事量をこなすのは、陽気の良いころより大変です。
生徒さんには、無理をしないように、寒くて気分が悪くなったらすぐに申し出てくださいと作業前に一言伝えておきました。
牛の親子に見守られながら















飼育というと、エサやりが主な仕事と思われるかもしれませんが、以前ブログで紹介したとおり、飼育の仕事で、一番大事なのは、畜舎の掃除。
餌は、餌箱に入れておけば勝手に食べます。
食べてる間に掃除。
基本は「素早い餌やり、丁寧な掃除」
掃除といえば、つまり動物たちの糞を集めて捨てること。

糞も下の土も濡れて掃除が大変
















雨が降ると、糞も地面もそして、畜舎にひいたおが屑もみんな、湿気たり、濡れたりして、晴れた日に比べて、きれいに掃除をするのが大変です。
糞を掃くほうきの毛は、プラスチック製でブラシみたいに硬いので、チョットの力加減で、糞が飛び散ります。
一人が掃いてる時に、もう一人がしゃがんで箕で受けようとすると、顔にかかるので慎重に、少しずつ。
 箕で運ぶ量も、あまりこんもり盛り込むと、雨で重量があるので、思わず手元に引き寄せる。
すると、お腹辺りに糞やら泥やらがベッチョリつくので、あまり重くならないように、適量の糞をこまめに運びます。
ケッコウいっぱい盛りました
















そうやって、中学生たちは、豚、ミニチュアホース、ロバ、牛とひたすら糞の掃除にまわります。
ベテランの飼育員は、糞の様子を観察して、体調を調べます。
みんな、それぞれの動物の、それぞれの姿かたちや匂いに違いはわかったかな。

 たぶん人生で初めての大量の糞に囲まれて、いまどきの中学生は、多少たじろいだりするのかなと思っていたのですが、皆さん、濡れてべちょべちょの糞をものともせず、泥と糞の上をずんずん歩き、糞がたっぷりの箕をためらい無くグイッと持ちあげ軽トラックにドサッと積み込み、見上げたもの。
まだまだ積めます がんばって















あちこち掃除に回り、木曽馬舎についたところで、学校から依頼された写真屋さんが、こちらも職業体験の生徒を連れて、写真を撮りに立ち寄られました。
こちらは、木曽馬と、同級生のベストショットを狙いカメラを構えて熱心に写真を撮って帰っていかれました。
我々の仕事は雨が降っても傘はさせない


















皆さんご苦労様でした。