2013年12月26日木曜日

さようならパール

パールが死にました。
来年24歳、午年の馬です。













2月23日月曜午後1時30分ころ、乗馬会の指導員さんから、パールが馬房で倒れて起き上がれないので、手を貸してもらいたいと電話をもらいました。
馬は、砂浴びをしようと、時折馬場で横になったりすることはありますが、普段は眠るときでさえ、立ちっぱなしです。
 もし、横になり立ち上がれないと、筋肉が自重で圧迫されて壊死していきます。
人間で言えば床ずれのような症状ですが、600kg以上ある大きな馬の体では、症状はもっと重く進行も早い。
太ももあたりの大きな筋肉は、1日を待たず奥まで壊死し、そのため体が衰弱し、死に至ることになります。
ですから、転んでおきられないと言うのは、馬には命に係る危険な状態です。

厩舎に行くと、パールは、馬房から通路に前足を出して、しゃがみこんでいました。
通路に出した両前足が、ゴム製のマットにかかっているのですが、パールが立ち上がろうと踏ん張ると。そのマットがずれて、踏ん張りが利かないのではないかと言うことで、足の下敷きになっているマットを抜くことにしました。
パールが急に立ち上がらないように、一人が頭をかかえるように抱いて、反対側から3人でゴムマットを引き抜きます。
立ち上る拍子に足を踏まれたりすれば、ひどい怪我になるので、パールに近づかないようマットの先を多少へっぴり腰で引っ張っているためかもしれませんが、足二本乗っているだけで、重くてマットを引き抜くのに悪戦苦闘しました。
でも、パールはいつものおとなしい性格そのまま、4人の人間が群がっている間とても静かでした。

マットが外れると、暫らく静かに伏せていたパールが、蓄えた力を一気に吐き出すように前足を踏ん張り立ち上がろうとしました。
グワーと起き上がる瞬間、見ているこちらもイケー!!と声を上げましたが、後ろ足が踏ん張りきれない様子でそのまま横倒しに崩れ落ちました。

足元がすべると言う感じではなく、腰が抜けてしまったように見えます。
その後も、パールは、静かに力を蓄え、一気に立ち上がるを繰り返すのですが、軽自動車が横転するくらいの重量感で横倒しに倒れるパールは痛々しく、立てない姿を見ていると切なくなります。

それを4、5回繰り返したでしょうか、踏ん張る前足に後ろ足が付いていかないので、起き上がろうとするたびに、体が前へ前へ引きずられ、少しずつ馬房の外、厩舎の通路に出て行きました。
そして、通路で倒れこんだパールはもう、頭を起こしていることもできなくなり、足を放り出して横たわってしまいました。

公園事務所の奥の部屋には、市の畜産課があり、そこに市内の家畜農家を診療する獣医さんがいます。
獣医さんは、休日も、持ち回りで出勤されます。
お休みはお昼までで帰られますが、この日は午後まで残ってらっしゃたので、様子を見ていただきました。

獣医さんは厩舎に行くと、パールのお尻のほうに回ってまず尻尾を触わりました。
尻尾に力がなくダランとしていて、これは腰をひどく痛めている兆候なのだそうです。

そのあと伸びている後足をさすりながら伸ばしてやると、もう一度立ち上がろうとしました。
しかし、後足が踏ん張れず、またバランスを失い倒れこみました。
首を起こすこともなく、横倒しに倒れたまま、起き上がる気配はありません。
放心したように横たわったまま。

時折、苦しそうに荒い息を吐くことはありましたが、騒ぎもせず、暴れることもなく、立ち上がることだけに集中し、最後まで気性の優しい、大人しい馬でした。

直接の死因は、腰椎骨折。
もしかすると最初に転倒したときに腰を痛めたかもしれません。
馬の23歳はもう高齢で、体力が衰えているからちょっとしたことがきっかけで死んでしまうことになるようです。

パールが何度も転倒するのを見ていると、あの大きな体を支えて立ち続けるのは、それだけで、相当体力やバランス感覚のいる行為のようです。
ああいう大きな動物は、体を支えられなくなればそこで終わりと言う、厳しいバランスの上を生きているのだなと思いました。

温厚で、来園のお客様が初めて触れ合うのに最適な馬でした。
午年の来年の活躍を期待していただけにとても残念です。

岐阜市畜産センター公園 奥村

2013年12月18日水曜日

赤ちゃんが生まれました。

12月16日午後11時頃、黒毛和牛の「かぐや」が仔を生みました。

「かぐや」にとって、2度目のお産です。
予定日は、先週12日、その日から飼育のリーダーが夜も様子を見に来ていました。
週末の14・15日には生まれるだろうと待っていましたが、生まれない。
出産直前には食欲がなくなるらしいのですが、そんな素振りもない。
「そうぞうにんしん?」なんて冗談も出だした16日、夜11時にリーダーが様子を見にきたら、あかちゃんを産んだところでした。
性別を確認しに仔牛に近寄ろうとしたら、かぐやが低い声でモウモウいいながら頭を下げ角を突き出して立ちはだかり、夜中に一人で近づくのはどうも危ない。
生まれてすぐですが、今度の子はすでにお母さんのお乳を咥えて吸っているのを確認できたので、性別確認などは、翌日、人手のあるときに持ち越しました。

最初の仔「学」はなかなかお乳を咥えようとせず、初乳を哺乳瓶にとって飲ませてみたり、お母さんのお乳のところへ引っ張っていったり、獣医さんも職員も、仔牛が自分からお乳を飲み始めるのをやきもきして待ちました。
今回、そこのところを心配していたので、お乳を飲むところを見られて、リーダーは一安心、家路に着きました。

2度目の出産と言うことで、かぐやの子育てが上手くなってきたから、お乳を飲み始めるのも早かったのかもしれません。
そして、お乳をすぐにやり始めたからか、母性の発揮の仕方が、初産のときより激しくなりました。

最初の仔の時は、牛舎の中で柵越しに赤ちゃんを覗き込むと、ガンを飛ばすみたいな感じで睨み、自分の体で我々から赤ちゃんを隠すと言うように神経質で防御的な行動をとっていたのですが、今回は、柵越しに赤ちゃんの写真に撮ろうと身を乗り出したら、モー・モーと低い声で唸りながら、頭を下げ、角を突き出し、のしのしこちらに迫って来るというとても攻撃的な態度を示しました。
柵と人との間にはエサやりのためのコンクリート飼槽があるので、柵の間から首を突っ込んで、角を突き立てられても危なくは無いのですが、その迫力に恐くなってカメラを後ろ手に後退りしました。

昨日までは、人懐っこく、餌がもらえると喜んで寄ってきたのに、一晩で豹変。
体側(身体検査)が大変だなとリーダーもちょっと心配していました。
頭を下げて突進中














お母さんの様子をよく見ていると、赤ちゃんが立っているときより、しゃがんでるときのほうが、人が近づくのを嫌がる。
赤ちゃんにカメラに向けると特に興奮する。
人とお母さんの間に赤ちゃんがいるのも嫌がるので、この状態で赤ちゃんにカメラを向ければ、唸りながら角を突きたてこっちへ突進してきます。
でも、赤ちゃんのいない側から近づく分には、お母さんの体を触りに行っても嫌がりません。
と言うようなところを朝のうちに見極めて、いざ体側。

赤ちゃんの反対側から直接、お母さんに近づき、素早く柵に係留、動けなくしてから体側に取り掛かりました。
赤ちゃんに飼育員が近づくとお母さんは、鼻面を押さえられて痛いだろうに結構暴れ、もどかしそうにモーモーと威嚇の声を上げます。
でも、赤ちゃんのほうは、ちっとも人を恐がりません。
生まれたときからもう、よろよろとですが歩けますが、人が近づいても逃げません。
体高、体長を測るときも大人しく、飼育員が抱き上げて一緒に体重計に乗って体重を量るときも暴れません。

前の「学」は、生まれたときから、人が触ろうとするとすっとその手を避ける人見知りだったのとは大変違う。
2回目の出産のせいか、オスメスの違いか、それとも、もって生まれた個性なのか、性格が前の仔とは明らかに違う気がします。

こうして動物の世話をしていると、牛とか馬とかの一括りのできない個性がよく分かり、可愛いと言う気持ちも増します。

お母さんのお乳に届くよう足が長く、
その割りに胴体はまだ短く寸詰まりな体型














ということで、今回の赤ちゃんは、メス 体重27kg 体長80cm 体高73cm 
学は34kgで生まれてきたので、それより小柄ですが、元気にお乳を吸い、おぼつかない足取りですがもうお母さんの後を付いて回る元気な仔。
すくすく育ってくれることを祈りつつ、大事に育ててまいります。
人にもよく馴れてくれそうなので、うちの人気者になってくれることも期待しております。





寒くてもお母さんが外にいれば付いて出てきます














親子がいるのは、牛舎の3つ並びの真ん中の房なので、北側からも南側からもすこし見辛いですが、北側の方が見る場所がすこし高いし、でっかいホルスタイン2頭越しより、ロバのわびすけ越しのほうが見やすいのでお勧めです。

畜産センター公園 奥村

2013年12月12日木曜日

オフショット~後編~

こんにちは。オフショットの後編です。

センターの紅葉が真っ盛りの頃、こんなにもきれいでした。


こんな日は、ヤギをつれてお散歩しました。
ヤギは落ち葉が大好きです。

これは畜産センター公園のメスヤギの中で一番高齢の「ばっちゃん」。
むしゃむしゃ。


ばっちゃんの娘の「さつき」。
仲良く同じ場所でむしゃむしゃ

周りにもたくさん落ちてるのに!
普段はヤギ舎にいますよ。

ばっちゃんのひ孫、さつきの孫のはじめくん。(お母さんはミルク)
今年の4月1日に生まれてから約8ヶ月が経ちました。
こんなに大きくなりました。同居しているメッシくん(オス)には負けますが、角も立派です。

はじめはいちょうがお口に合わず、2,3枚で食べるのをやめてしまいました。
動物にもそれぞれ味の好みがあるんですね。

もう発情だってしてる!
立派なオスです。
豚のお姉さんにも興味津々です。


 はじめは少し前まで、隣のひつじのお部屋も出入りが自由でした。
隣の住人のはるおとのツーショットです。
ひつじとヤギのツーショットってあんまり見たことないかもしれない。。

はるおとキャベツをむしゃむしゃ

現在の同居人メッシくんに、柵に脚を引っ掛けて立つことを教えたようです。
上って葉っぱをむしゃむしゃしています。


日本鶏舎より、比内鶏(オス)です。
柵越しではここまで鮮明に、ご覧になって頂けないのが残念ですが、近頃はキャベツをおやつとして給餌しています。(馬やひつじ、ヤギ、豚さんにもあげています。)
採食の様子も観察してみてください。


右端にあるのがキャベツです。
鶏にはみじん切りにしたキャベツを与えます。

以上、最近の動物たちのオフショットでした。
日も短くなり、春や夏に比べると、動物たちの姿を長くは観察して頂けなくなりましたが、日中はとっても元気です。
みなさんも、ぜひ動物たちの様子をのぞきに、畜産センター公園へ遊びにいらしてください。

畜産センター公園 丸山

2013年12月10日火曜日

オフショット~前編~

すっかり冬ですね。

朝は、各畜舎の踏み込み消毒槽(伝染病予防の為、畜舎内へ入る際に足の底を消毒するものです)が日の当たらない所では凍っていたり、先日は、ミニチュアホースの水飲みにも、うっすら表面が凍っていたり。職員一同冬の寒さを感じています。

畜産センター公園の動物たちも、季節の遷り変わりを肌だけでなく、鼻、耳で感じているのでしょうか。
動物たちの最近を写真でご紹介します。

まずは、おなじみ種豚のタケル(オス)。

天気が良い日はガシガシと鼻を使い、穴を掘って寝床を耕した後、こんなふうに日向ぼっこしています。職員はたまにこんな姿をみてヒヤッとすることもありますが、呼吸していることをおなかで確認して、「なーんだ、寝てるだけか~」と、ほっと一安心します。

このとき、つんつんしても、揺さぶっても、起きませんでした。
爆睡するタケル。
ある日豚さんたちを呼んでみると、、、

全員集合!
なんにも餌をもっていなくてごめんなさい。

お次は、うさぎさん。予備鶏舎にはうさぎもいるのですが、この部屋は1羽以外、メスだけのお部屋です。通称「大奥」。
朝、扉を開けたらこんな状態でした。毛玉が6こ。
みんなでいれば暖かいのでしょうか、仲良しです。

名前もあります。
左から、「ユキ・レイチェル・まめちゃん・みちこ・くり・アッシュ」です。
ユキだけ去勢されたオスです。
動物たちも、冬ならではの行動をとっています!
みなさんも何かおもしろい行動や姿を見つけてみてくださいね。

今回はここまでです☆

To Be Continued!

畜産センター公園 丸山

2013年12月6日金曜日

彼女にメロメロ

乗馬場の年女パールと馬術選手権で優勝したフロスティーは、厩舎のお隣さんです。
馬ごとの馬房は、壁一枚、首を伸ばせば、隣の馬と顔がくっつきます。
この隣同士が馬房にいるとき、しょっちゅう喧嘩して顔に傷を作っています。
互いの房に顔が突っ込めないよう、壁の柱に間仕切り板を追加したのですが、それを割ってしまって喧嘩します。
困ったもんだ。

フロスティーは、気難しく、世話をする人にとっては、要注意のところのある馬なので、喧嘩はありそうな話ですが、相手のパールは初心者を乗せるのに一番良い、大変温厚な性格の馬、よく、やり返して喧嘩をするなぁと意外です。

パールはあれで、ケッコウ気が強いんですかと乗馬会の指導員さんに尋ねたら、うちの厩舎で唯一のメスなので、もてて気位が高いから、馬同士となると負けていないようだとの分析。

指導員さんによると、去勢とは言えまだオスの本能が残っているフロスティーがパールの気を引こうとちょっかいかける。
するとそれに、パールが肘鉄。
それでもパールのほうに首を伸ばすフロスティ-。
モーうるさいとパールが噛み付く。
と言う展開で喧嘩になるのだそうです。

気になる女の子に意地悪したら、相手の子に本気で嫌われてビンタ喰らったみたいな話。

間仕切りを棚に変えたのでもう大丈夫














そういえば、放牧場のオス豚のたけちゃんが若いメスに振られてしょんぼりしているのを見かけたし、木曽馬舎では、風雅(ふうが)がオス馬の運動場とメス馬の運動場の境の柵から、前足を柵の上に引っ掛け、身を乗り出しているうちに、鉄棒の前回りみたいにメス馬側にひっくり返って転がり込んだことがありました。
豚も馬もオスたちはみんな四六時中メスにちょっかいかけています。

言い寄るたけちゃん














ところで、発情期と言いますが、それはメスが発情する時期。
3週間から4週間周期で、2日とか3日。
かつ、ヤギは秋から冬、馬は春という具合に年間の限られた時期限定と言う場合もあるので、年間でもメスの発情は365日のうちのわずかの日数。
対してオスは、メスの発情に合わせ更に興奮が高まると言うことはありますが、基本的にはいつ何時でも、メスのご都合に合わせられる体勢で年中待機。
逆に言えばいつでもオッケーなので、豚の放牧豚舎以外、畜舎はどこも、間違いが起きないようにオスとメスは別の房です。

しかし、離されていようと、メスに発情が来ていなかろうとオスはいつでもメスが気になります。
柵越しに近寄り、身を乗り出し、すきあらば摺り寄り、でも、たいがいは発情が来ていないメスに、知らん顔されるか、ブヒッとか鳴かれて肘鉄、あるいはガブッとやられてびっくり。
オスはいつでもというのは、自然の摂理として合理的だと思いますが、オトコの立場としては、挑めども振られてばかりは切ない。
気になる彼女は食欲優先














でも、うちのオスたち、心が折れてメスによって行かないなんてことにはなりません。
ほんとめげない。
振られても、振られても、彼女にメロメロ。

岐阜市畜産センター公園 奥村

2013年12月5日木曜日

「親子でネイチャークラフト」開催しました。

 11月30日、「親子でネイチャークラフト」を開催しました。夏休みに続く第2弾です。今回は、木の実を使ってクリスマスリース作りです。

 まず、講師の「のんの先生」からクリスマスリースには赤・緑・白を入れましょうとお話を伺いました。確かに!!クリスマスカラーというとこの色ですよね。でも、なぜ??赤はキリストの血。緑は生命力。白は純潔を表すそうです。


「のんの先生」

 さあ、いよいよクリスマスリース作り開始です。今回は午前、午後合わせて12組のご家族様に参加していただきました。グルーガンを使って、松ぼっくりやどんぐりなどの木の実を、リースにデコレーションしていきます。大きさも形もいろいろな木の実を組み合わせて、リースを飾っていきます。畜産センター公園ならでは!!ということで、材料には5月に刈った羊の毛もありますよ。純潔の白ですね。


グルーガンって意外とむずかしい・・・。

 のんの先生から「お子さんの感性が大事ですよ~。」と。わかってはいるのですが・・・。だんだんお母さん、お父さんのほうが夢中になってきてしまいます。わが子の意見を尊重しながら、でも私好みに。ちょっとした葛藤が。


親子で相談しながら

 さて、皆さんのクリスマスリースが完成です。木の実を上手に使って動物を作ったり、羊毛を使ってカラフルに。木の実をたくさんゴージャスに。どれも個性がありステキな、世界にひとつのクリスマスリースが出来上がりました。手作りクリスマスリースを目印にサンタさんがプレゼントを届けに来てくれるといいですね。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。


クリスマスツリーの前でハイチーズ!!

Merry Christmas !!

岐阜市畜産センター公園 池間

2013年11月28日木曜日

午年の驢馬

来年は午年と言うことで、地域の情報誌から、公園で飼育している動物に午年はいますかというお問合せをいただきました。
午年と言うことは、平成14年生まれが来年12歳で平成2年生まれが24歳。
家畜としては12歳でも高齢です。

家畜台帳で確認したところ、牛、豚、山羊、羊には10歳以上はいませんでした。
その中で、圧倒的に長生きなのが、馬たちです。

ミニチュアホースのホープス(オス)が昭和62年生まれ、同じミニチュアのスター(メス)も昭和63年生まれと頑張っています。
木曽馬の椿姫(雌)が平成元年生まれ、風恋(雄)は平成3年、あすか平成13年と木曽馬5頭のうち3頭が惜しくも前後賞。

結局馬の中には午年はいませんでしたが、ロバの平平(ペイペイ)が平成2年生まれで来年24歳。
雄なので年男です。














ペイペイは、南駐車場から数えて4番目の畜舎の北側にいます。
驢馬のサインボードが目印。
人懐っこいほうなので、お客様がいらっしゃれば、畜舎から顔を出すと思います。
午年の驢馬、是非ご覧ください。














午年の馬も実は乗馬施設にいます。
こちらも平成2年生まれの24歳。
芦毛の雌馬パールです。
乗馬施設の馬は、とても敏感で、すこしの音にも驚いて、馬の世話をする人や騎乗している人に怪我をさせる心配があるので、残念ながら他の動物たちのように、自由に御覧いただけません。














しかし、事前に連絡を頂いて、乗馬の練習などのスケジュールと調整が付けば、乗馬場を見学していただける場合もあります。
午年の馬に興味があるお客様は、一度、岐阜市乗馬会に事前に電話(058-295-5608)でお問合せください。
(乗馬会へのお電話は、月曜日をのぞく午後3時から午後6時の間にお願いします。申し訳ありませんが、馬の調教中などで電話に出られない場合もあります。)

岐阜市畜産センター公園 奥村

2013年11月25日月曜日

黒ウコッケイの雛誕生

畜産センター公園では、卵を孵化させるにあたり、孵卵機という機械を使用しています。
一定の温度と、湿度を保ち、卵を自動で転卵してくれるという優れものです。

かなりの年代物でしょうか?

ファンが勢いよくグルグル回っています。
 11月20日黒ウコッケイの雛が誕生しました。
しかし、誕生には上記の便利な機械は関わっていません。

2羽のお母さんが約21日間、じっと抱いて温めた卵から誕生しました。

ピーピーと元気です。
おなかの下にはまだ卵があります。

家畜飼育リーダーの「抱卵させて産ませてみようか!」という一言で、いつもは採ってしまう卵をそのまま巣箱に残したまま、様子をみました。
お母さんウコッケイは、餌を食べたり水を飲んだりするとき意外は、片時も巣箱を離れようとしません。一生懸命温めます。
卵をおなかの下から取り出して離れた所に置いても、くちばしを器用に使い、せっせとおなかの下にセットし直します。
孵卵機の中で孵化した雛を新たに鶏舎の中へ導入してもメスたちはうまく子育てをしてくれません。自らせっせと、温めた卵から誕生する雛だけを育てます。

第一発見者の職員が撮った写真です。

今後もお母さんウコッケイが上手に餌の食べ方や水の飲み方を教え、子育てをするようです。
早くお母さんの後をついて歩く姿を見てみたいですね。
みなさまにも、雛の成長と子育てを見守って頂けると幸いです。

岐阜市畜産センター公園飼育職員 丸山 

2013年11月24日日曜日

いろんな秋

11月の終わり、暦の上ではもう、晩秋ですが、公園は、もみじの赤が鮮やかで、今が一番秋らしい景色。

秋の主役、真っ赤なもみじは、南はバラ園から北は松風山荘まで、ハイキングコースのある園内西の山裾にたくさん植えられています。
ビジターハウス裏














松風山荘前














北駐車場のナンキンハゼは葉を落としつつありますが、遊歩道や階段に散った葉っぱが、これも秋らしい風景です。
北駐車場から健康広場へ続く階段














芝生広場東にそびえ立つメタセコイヤもオレンジ色に色付いてきました。
もうすぐ、降り注ぐような落葉が始まります。
芝生広場北














少年の家の西、ハイキングコースの入り口には、赤いサザンカが咲いていました

ハイキングコースの入り口、
サザンカのトンネルの終わり














常緑のサザンカのトンネルを抜けると、紅葉、黄葉の森に秋の日差しが美しいハイキングコース。
木漏れ日の具合で紅葉は色を変えます。














すこし森へ入ると、秋は深まり、足元の小道には敷きつめたような落葉とくりのいが。
もみじの双葉が真っ赤なのがとても可愛らしい。
紅葉の散策は足元もお見逃し無く














入り口あたりでは気付きませんでしたが、小鳥たちのさえずりのかしましいこと。


紅葉の秋ですが、バラも咲いています。
晩秋の冷え込みはバラの花びらを長くもたせるようで、花数は少ないですが、鮮やかな赤いバラがまだまだ見ごろ。
このくらいの気温が花を長持ちさせるようです














いろんな場所に、いろんな秋。
秋色の公園をゆったりと散策というのは如何でしょう。

岐阜市畜産センター公園 奥村

2013年11月8日金曜日

すこし愛して、ながく愛して

秋にも咲くの?、と言われたりしますが、秋にもバラは咲きます。
当公園の秋のバラは、10月の中旬から見ごろが始まりました。
台風の影響もあって、一旦、咲いているバラの数が減りましたが、11月になって、次の花が開きはじめ、11月10日当公園で開催するオータムフェスタの頃にはまた、花数が充実する予定です。


バラは、初夏にしか咲かない一季咲きと晩秋までかわるがわる花が咲く四季咲きがあります。
そのうち、秋に咲くのは4季咲きのバラ。
四季咲きですからバラの性質としては、秋に咲くバラ、ではなく秋にも咲く、バラです。

四季咲きに手を入れないでいれば、初夏から晩秋まで園内のあちこちで少しづつ花が咲きますが、暑さで根からの養分の吸収能力の落ちている夏に花が咲くと株は、蓄えた養分をとられて、疲弊し、花つきが悪いまま秋を向かえることになります。
暑くてお客様にゆっくり観賞いただけない夏にちらほら花を咲かせるよりも、涼しい秋に一斉に花を開かせるほうがバラ園らしいので、夏の暑い時期は、花のつぼみ取りをして、バラの株に栄養をため、晩夏から初秋に剪定をして、花が咲く時期を揃えます。
また、雨が降り、気温も高い時期を越すため、病気の心配もあります。
今年初夏の花は病気も少なく、とてもよく花が咲いたのですが、その後黒星病が晩夏から初秋にかけて発生して、葉っぱが落葉してしまいました。
感染した黒星病を治すのはとて無難しく、病気が、これ以上広がらないように殺菌剤を使い、感染源になる枯れ落ちた病葉を拾い集めて捨てるといった、作業を根気良く繰りすしかありません。
秋のバラ園を楽しんでいただくためには、なかなかの手間と根気が必要です。
そのくせ、一季咲きのバラの花がない分、秋のバラは初夏に比べ花数が少なく、花も小さいのでゴージャスさで見劣りがします。













が、反面、気温が下がっていく時期なので、、一輪一輪の花もちが良く、初夏より長くバラを楽しんでいただきます。
加えて、秋の日差しは、初夏の強く明るい日差しより、バラの色合いを深く、くっきりさせる気もします。













すこし愛して、ながく愛して。
落ち着いた秋のバラ園に是非お越しください。

2013年10月25日金曜日

続うさ日記

うさぎの赤ちゃんが誕生してから、早18日が経過しました。
私たちは赤ちゃんの誕生からほぼ毎日、写真撮影と観察を続けています。

これまでの経験上、毎日顔をつき合わせるよりも、少し時間をはさんで観る方が成長が早く感じられるものだと思っていました。
しかし、たった1日でこんなにも大きくなるのかと驚く毎日です。

途中経過をご覧ください。


5日目
うっすら毛が生えてきました。

8日目
目はまだ開いてません。

12日目。
やっっっと目が開きました。ちょっと寝ぼけてます。
名前も決めました。

カルピスさん(性別不明)

モンゴルさん(性別不明)


エミールさん(性別不明)

 


16日目
ぱっちりしてきました。
さらに毛もふさふさ。

 
17日目。モンゴル。
体重測定は、この小さな量りでやっています。
このときは195グラム。

おしりっ

この日は事務所の職員にお披露目ということで、お昼どきに3羽をもっていきました。
 


この3羽は、あと1週間ほどで離乳できるかな?という段階です。

また、来園者のみなさんに見て頂ける場所を考え中です。
飼育員の願いとしては、3ヶ月早く生まれたお兄ちゃんたちといっしょに展示できるといいなあ、と思っています。
うまくやっていけるかどうかは、うさぎたちの相性次第なのでまだわかりませんが、赤ちゃんらしさ全開のうちに、公開することができるよう検討中です。


つづく。