2013年11月28日木曜日

午年の驢馬

来年は午年と言うことで、地域の情報誌から、公園で飼育している動物に午年はいますかというお問合せをいただきました。
午年と言うことは、平成14年生まれが来年12歳で平成2年生まれが24歳。
家畜としては12歳でも高齢です。

家畜台帳で確認したところ、牛、豚、山羊、羊には10歳以上はいませんでした。
その中で、圧倒的に長生きなのが、馬たちです。

ミニチュアホースのホープス(オス)が昭和62年生まれ、同じミニチュアのスター(メス)も昭和63年生まれと頑張っています。
木曽馬の椿姫(雌)が平成元年生まれ、風恋(雄)は平成3年、あすか平成13年と木曽馬5頭のうち3頭が惜しくも前後賞。

結局馬の中には午年はいませんでしたが、ロバの平平(ペイペイ)が平成2年生まれで来年24歳。
雄なので年男です。














ペイペイは、南駐車場から数えて4番目の畜舎の北側にいます。
驢馬のサインボードが目印。
人懐っこいほうなので、お客様がいらっしゃれば、畜舎から顔を出すと思います。
午年の驢馬、是非ご覧ください。














午年の馬も実は乗馬施設にいます。
こちらも平成2年生まれの24歳。
芦毛の雌馬パールです。
乗馬施設の馬は、とても敏感で、すこしの音にも驚いて、馬の世話をする人や騎乗している人に怪我をさせる心配があるので、残念ながら他の動物たちのように、自由に御覧いただけません。














しかし、事前に連絡を頂いて、乗馬の練習などのスケジュールと調整が付けば、乗馬場を見学していただける場合もあります。
午年の馬に興味があるお客様は、一度、岐阜市乗馬会に事前に電話(058-295-5608)でお問合せください。
(乗馬会へのお電話は、月曜日をのぞく午後3時から午後6時の間にお願いします。申し訳ありませんが、馬の調教中などで電話に出られない場合もあります。)

岐阜市畜産センター公園 奥村

2013年11月25日月曜日

黒ウコッケイの雛誕生

畜産センター公園では、卵を孵化させるにあたり、孵卵機という機械を使用しています。
一定の温度と、湿度を保ち、卵を自動で転卵してくれるという優れものです。

かなりの年代物でしょうか?

ファンが勢いよくグルグル回っています。
 11月20日黒ウコッケイの雛が誕生しました。
しかし、誕生には上記の便利な機械は関わっていません。

2羽のお母さんが約21日間、じっと抱いて温めた卵から誕生しました。

ピーピーと元気です。
おなかの下にはまだ卵があります。

家畜飼育リーダーの「抱卵させて産ませてみようか!」という一言で、いつもは採ってしまう卵をそのまま巣箱に残したまま、様子をみました。
お母さんウコッケイは、餌を食べたり水を飲んだりするとき意外は、片時も巣箱を離れようとしません。一生懸命温めます。
卵をおなかの下から取り出して離れた所に置いても、くちばしを器用に使い、せっせとおなかの下にセットし直します。
孵卵機の中で孵化した雛を新たに鶏舎の中へ導入してもメスたちはうまく子育てをしてくれません。自らせっせと、温めた卵から誕生する雛だけを育てます。

第一発見者の職員が撮った写真です。

今後もお母さんウコッケイが上手に餌の食べ方や水の飲み方を教え、子育てをするようです。
早くお母さんの後をついて歩く姿を見てみたいですね。
みなさまにも、雛の成長と子育てを見守って頂けると幸いです。

岐阜市畜産センター公園飼育職員 丸山 

2013年11月24日日曜日

いろんな秋

11月の終わり、暦の上ではもう、晩秋ですが、公園は、もみじの赤が鮮やかで、今が一番秋らしい景色。

秋の主役、真っ赤なもみじは、南はバラ園から北は松風山荘まで、ハイキングコースのある園内西の山裾にたくさん植えられています。
ビジターハウス裏














松風山荘前














北駐車場のナンキンハゼは葉を落としつつありますが、遊歩道や階段に散った葉っぱが、これも秋らしい風景です。
北駐車場から健康広場へ続く階段














芝生広場東にそびえ立つメタセコイヤもオレンジ色に色付いてきました。
もうすぐ、降り注ぐような落葉が始まります。
芝生広場北














少年の家の西、ハイキングコースの入り口には、赤いサザンカが咲いていました

ハイキングコースの入り口、
サザンカのトンネルの終わり














常緑のサザンカのトンネルを抜けると、紅葉、黄葉の森に秋の日差しが美しいハイキングコース。
木漏れ日の具合で紅葉は色を変えます。














すこし森へ入ると、秋は深まり、足元の小道には敷きつめたような落葉とくりのいが。
もみじの双葉が真っ赤なのがとても可愛らしい。
紅葉の散策は足元もお見逃し無く














入り口あたりでは気付きませんでしたが、小鳥たちのさえずりのかしましいこと。


紅葉の秋ですが、バラも咲いています。
晩秋の冷え込みはバラの花びらを長くもたせるようで、花数は少ないですが、鮮やかな赤いバラがまだまだ見ごろ。
このくらいの気温が花を長持ちさせるようです














いろんな場所に、いろんな秋。
秋色の公園をゆったりと散策というのは如何でしょう。

岐阜市畜産センター公園 奥村

2013年11月8日金曜日

すこし愛して、ながく愛して

秋にも咲くの?、と言われたりしますが、秋にもバラは咲きます。
当公園の秋のバラは、10月の中旬から見ごろが始まりました。
台風の影響もあって、一旦、咲いているバラの数が減りましたが、11月になって、次の花が開きはじめ、11月10日当公園で開催するオータムフェスタの頃にはまた、花数が充実する予定です。


バラは、初夏にしか咲かない一季咲きと晩秋までかわるがわる花が咲く四季咲きがあります。
そのうち、秋に咲くのは4季咲きのバラ。
四季咲きですからバラの性質としては、秋に咲くバラ、ではなく秋にも咲く、バラです。

四季咲きに手を入れないでいれば、初夏から晩秋まで園内のあちこちで少しづつ花が咲きますが、暑さで根からの養分の吸収能力の落ちている夏に花が咲くと株は、蓄えた養分をとられて、疲弊し、花つきが悪いまま秋を向かえることになります。
暑くてお客様にゆっくり観賞いただけない夏にちらほら花を咲かせるよりも、涼しい秋に一斉に花を開かせるほうがバラ園らしいので、夏の暑い時期は、花のつぼみ取りをして、バラの株に栄養をため、晩夏から初秋に剪定をして、花が咲く時期を揃えます。
また、雨が降り、気温も高い時期を越すため、病気の心配もあります。
今年初夏の花は病気も少なく、とてもよく花が咲いたのですが、その後黒星病が晩夏から初秋にかけて発生して、葉っぱが落葉してしまいました。
感染した黒星病を治すのはとて無難しく、病気が、これ以上広がらないように殺菌剤を使い、感染源になる枯れ落ちた病葉を拾い集めて捨てるといった、作業を根気良く繰りすしかありません。
秋のバラ園を楽しんでいただくためには、なかなかの手間と根気が必要です。
そのくせ、一季咲きのバラの花がない分、秋のバラは初夏に比べ花数が少なく、花も小さいのでゴージャスさで見劣りがします。













が、反面、気温が下がっていく時期なので、、一輪一輪の花もちが良く、初夏より長くバラを楽しんでいただきます。
加えて、秋の日差しは、初夏の強く明るい日差しより、バラの色合いを深く、くっきりさせる気もします。













すこし愛して、ながく愛して。
落ち着いた秋のバラ園に是非お越しください。