2013年2月27日水曜日

仔牛が二頭

きょう牛の赤ちゃんがやってきました。
11月生まれと12月生まれの2頭。
今いる黒毛和牛の「学」が11月に生まれた仔なので、月齢がほぼ同じ。
ということで背格好は似ています。

学は黒毛和牛なので真っ黒ですが、今度の子達はホルスタインなのでガラ付き。
牛らしいのは、白黒ですが今度来た2頭はガラがチョット規格外。
一頭は、茶と白、もう一頭は首から下はほぼ真っ白で、顔だけ黒白。
白黒が普通のホルスタインとしてはチョット変わった柄の二頭















二頭は同じ牧場からやってきたので、仲良しですが、初対面の学クンは、新参者に警戒気味というか、明らかに恐がって、寄ってこられると逃げます。
しかし、優劣を決めるための喧嘩は、仔牛同士ではしないようなので、気の弱い「学」が、新参者の二頭に馴れてくれば、三頭で仲良くなると思います。
二頭と微妙な距離をとる「学」 目は合わせない















三頭違うガラの仔牛は、どの仔も100kg以上とそれなりの体格ですが、黒毛和牛のお母さんに比べ顔が短くて丸い感じの幼顔で、とっても可愛い。
牛の成長は人間よりはるかに早いので、仔牛のベビーフェイスは今が旬。
是非見にいらしてください。
顔が隠れると白い牛みたい



2013年2月20日水曜日

羊たちの抗争

公園には、羊は18頭(平成25年2月1日現在)います。
そのうち白い顔のコリデール種が8頭、黒い顔のサフォーク種が10頭。
隔離舎にサフォークのマロンとお母さんのサクラ。
後の16頭は、羊舎にいます。

羊舎は、二つの放牧場につながる二室に別れ、それぞれにオスとメス、言ってみれば、女子寮と男子寮と言う感じで、7頭と9頭に分かれています。
女子寮には、体調不良で餌喰いの悪い子が2頭、それぞれ一部屋貰って、その他の女子はみんな一緒。
男子寮も3部屋に分かれ長老が一部屋、もう一部屋には、病気ではありませんが、気が弱く、他の羊と一緒だと怖気づいて、餌箱に近寄らないちょっと気の小さいのが2頭います。
気の弱い2頭
















そして、平和な感じの羊ですが、オスは、群れの中の優劣をつけるために喧嘩をします。
とは言え羊、モコモコ同士の喧嘩なんて、お相撲さんの着ぐるみを着込んだ芸人さんの対決みたいに、ボヨヨン、ボヨヨンとのどかな感じの戦いなんだろうと思っていました。
でも、実際に喧嘩を目の当たりにする飼育員によれば、さすがにそんな悠長なもんではないようです。
両者はなれたところから、頭を下げてドッカンと激突、牛同士の喧嘩のイメージでしょうか。
近くにいるとゴッツン、ゴッツン、すごい音が響く。
その迫力は、往年のボボ・ブラジルと大木金太郎の名勝負を髣髴…
のたとえは、みなさんピンと来ないかな。

優劣が決まれば、喧嘩はしなくなりますし、体力的に劣る子羊なんかは、はなから相手にしないので、同じ部屋での喧嘩は、今はもうありません。
でも、掃除をするため、各部屋の羊が部屋を追い出され、放牧場で全部一緒になると、男子寮は喧嘩です。
掃除の前の腹ごしらえ、喧嘩すんなよ















隔離された弱虫2頭が、体だけは大きいので、最大派閥の元気グループのボスと小ボスの癇に障るらしい、放牧場で一緒になると、この弱虫たちに突進です。
弱虫は、迎え撃たないで逃げ腰なので横を向く、そこにドッカンとぶつかるもんだから、弱虫がひっくり返る。
それで勝負あった、なわけなんですが、ひっくり返った相手を更に頭でドカドカやる。
それが、、飼育員の補助をやってるシルバー人材のおじさんたちの怒りを買ったりします。
それで、お昼休みにおじさんが、「あんまり ひつこぉー あたまでやるもんだでいっぱつ どづいたったわ」
((倒れている羊に対して)あまりに執拗に、頭突きを繰り返すので、(それを止めるため、攻撃している羊を)多少強めに叩いてやった)
と息巻いてらっしゃることが、たまにあります。
そういう時はなるべく穏便に事を収めるようお願いしますが、多分モコモコを殴ったって向こうはたいしたダメージでは無いように思います。

それにしても、喧嘩を吹っかけるほうには、掃除のたびに顔をあわせるのだから、いい加減、顔を覚えて突っかかるのを止めるくらいの頭は無いのか、頭の使い方を間違えてるぞ、と思います。
一方やられっぱなしの羊には、やられてばっかりいないで、やり返したらどうなんだと歯がゆい思いもします。
ぶつかり合いなら、根性決めれば大きいほうがゼッタイ有利なんだから。

ちなみに、羊は転がってしまうと自力で起き上がれないこと多いようで、転がされた羊は、攻撃が止んでも転がったきり、飼育員の助けがあるまでなすすべ無し。
もう、ほんとに不甲斐ない。

参考
転がって起きられない羊のことを「cast sheep」というそうです。
(グーグル 「羊 起き上がれない」 調べ)

2013年2月16日土曜日

ひけない境界線

先週、2月5日 2頭の豚が同じ日に出産しました。

妊娠から出産までのサイクルが約4ヶ月、発情は季節に関係ないので、年2回の出産が可能です。
暖かい時期が繁殖期のように思われがちですが、冬の出産も、暖かい時期と変わらないくらいあります。

今回、ランドレース種は15頭、ヨーク種は8頭の赤ちゃんを産みました。














公園の豚たちは、平均すると一度に10頭前後の赤ちゃんを産みます。
品種によって、生まれてくる仔の大きさに差がありますが、多く生まれると平均体重は、少なくなります。

15頭産んだランドレースの場合、前回6月には、1.5kgから2.1kgまで、5頭の仔を産み、平均体重は、1.8kgでした。
今回、5頭が、生まれてすぐに死んでしまい、体重を量れた仔は、10頭。
彼らの平均は1.3kg、大きいほうは1.8kgありましたが、一番小さい仔は0.6kg。
1.0kg、1.2kgの仔も、それぞれ1頭ずついます。
死んでしまった5頭は、あまり大きくなかったので、15頭全部の体重を量れていれば、平均体重はさらに下がったように思います。

大ヨーク種は、ランドレースより小さく生まれます。
前回6月に、この大ヨークは、13頭を生み平均体重が0.99kg、1kgを切っていました。
小さい仔は、0.5kg,0.60kg.75kgと続き、半数の6頭が1kg割れ。
今回は8頭で平均体重は1.3kg、1kg割れは1頭だけでした。
ただ、1kg割れの仔は、0.6kgで他の仔の半分以下の体重、極端に小さい。

新生子豚は、家畜のなかで最も生理的に未熟な状態で生まれるそうで、たとえば牛の赤ちゃんと比べると、もともと生きる力が強くありません。
そのなかでまた、平均以上に小さい仔は、さらに体力が無く、生まれてすぐに衰弱死したり、お母さんが、授乳のために横になったときに、逃げ切れず圧死したりします。

たくさん生まれると、残念なことに、育たない仔豚が多くなります。
そういう事情はあるにしても、今回は、今までに無くたくさんの仔が死んでしまいつらいお産になりました。

そして、産後2日目、生き残ったと思った仔豚のうち、ランドレースの一番小さい0.6kgの仔が、衰弱してお母さんのお乳を吸いに行かなくなっているのに飼育員が気づきました。
獣医さんに来てもらいましたが、特効薬はありません。
哺乳瓶で、牛用のミルクをやってみると何とか飲みます。
今日を乗り切れば、助かるかもしれないと、飼育員の一人が、今日一晩、うちへつれて帰って面倒見ることになりました。
毛布にくるみ、事務所のストーブの前、暖かいところで哺乳瓶でミルクをやっていると、青ざめていた鼻先に血行が戻ってピンクになったような感じがします。
つれて帰って一晩過ごさせるために空いた段ボール箱を引っ張り出し、シュレッダーにかけた紙くずを底にひいて。
豚の家飼いなんて誰もしたことが無いので、子猫をつれ帰るような簡単な準備だけを整えました。














その夜家に帰って、飼育員の一人が弱った赤ちゃん豚を連れて帰って看病してると話したら、家に連れてきて欲しかったと言われました。
これだから、素人は。
容態を見ながら、少しでもお乳をやって、ウンコの世話も必要で、一晩、寝る時間は無いよとしたり顔で教えたら、うちの子にお乳をやって育て上げたのは誰、としっかり反撃されました。
つまり、言いたかったのは、やることは小さい赤ちゃんの看病と変わらないくらいに大変と言うことです。
それをお母さんに言うのは確かに、釈迦に説法。

連れ帰った仔豚は一晩、暖かくして、お乳を飲まそうとしましたが、もうそれ以上元気にはならず、朝を待たず死んでしまったと連絡がありました。

残念ではありましたが、もしまた、衰弱した仔豚がいたとして、同じように連れて帰れるかと言えば、それは難しい。
徹夜の看病は、善意でするには負担が大きすぎます。
またたとえ、回復したとしてもほかの仔と一緒に飼うことはたぶん無理です。
尻尾を齧られた仔豚を隔離したときに、一日の仕事量が増えると言う話をしました。
群れから離れた豚をまた兄弟のところへ戻すのは難しい。
さらに、お母さんの初乳を飲めない豚は、抗体が持てないという、生きていくうえで、大きすぎるハンデを背負います。
だから、仔豚が回復したら、職員が、その1頭にかかりきりになって面倒を見ることになります。
しかし、たくさんの動物を育て行く仕事です、1頭だけに、特別の時間を割くことはできません。

冷たいようですが、本来あるがまま助からないものはあきらめる。
お乳がのめない仔豚は、母親から離れ衰弱して死んでいくし、怪我や病気で回復が難しい豚は、それ以上治療することなく早めに出荷をします。

非情ですが、はっきりと線を引かなければ、仕事は進みません。
それが、正しいとは思いませんが、そうするよりしょうがない。
それがわれわれの日常。

でも、そこを、いつもきっちり同じ線が引けるかというと、それは辛い。

糞を掃除して、餌をやる、そういう仕事です。
でも、ただ、餌箱に放り込むわけでも、たんたんと糞を集めては、トラックに積み込んでるわけでもありません。
この仔はちゃんと食べているか、こっちの仔のウンチの様子はどうだろう。
いつだって、世話をしている動物たちの様子を気にかけながら作業をしています。
そんな時、飼育員はみんな自然と声をかけながら仕事をします。

動物を飼うことは、やっぱり動物が好きでなければ出来ません。
淡々と、何の感情もなしに世話をすることは無理なのです。

だから、飼っている動物たちの、生死に、ここまでといつも同じ境界線を引くことも出来ません。
引いたつもりの線を切なくてかわいそうで、消したり、飛び越してしまったり。
そんなふうに揺れる気持ち、愛する気持ち無しには出来ない仕事だと思うのです。

でも、境界線を引かなければ続かない仕事でもあります。
私たちには、幕を引く責任もあるのです。

鳥の声

交通教室の奥のため池には、カモがいますが、ここにいると山にいる小鳥の声も聞こえます。
先日は、カンカンと木をつつくような音がはっきり聞こえました。
デジカメを持っていたので、ムービー機能でその音をとろうとしたのですが、もたもたしているうちに音はぴたりと止み、もうそれっきり。
きつつきが、木をつつく音だと思ったんですが、証拠が無い。

10月から毎月続く、面白いもの発見講座の2月のテーマは「北の旅人さがし 鳥(チョウ)おもしろい野鳥」鳥を超にかけてるわけですね。
ともあれ、公園にいる野鳥の紹介。
いろいろな鳴き声が聞こえますが、山のふもとを歩いてる分には、姿をはっきりみたことはありません。
こんなにいっぱいいるんだ。
そのなかに、コゲラとアオゲラ、きつつきの仲間もいます。
あれは確かに啄木鳥の音。
だと良いな。

春はすぐそこ、旅立つ鳥を見送りにハイキングコースのバードウォッチングはいかがでしょう。


2013年2月14日木曜日

おやつ

飼育員の業務日誌に、ここのところ、「おやつ」という言葉が良く出てきます。

「おやつ」てなにと聞いたところ、年明けに、パンジーと植え替えてとってある葉牡丹を「おやつ」と呼んでるそうです。
おやつと言われりゃ旨そうな気が…















おやつと言うくらいだから、「豚大喜び」みたいに、動物たちに大歓迎されてるのかなと思ったのですが、そこまでのテンションで迎えられてはいないようです。

飼育員のみんなに、葉牡丹はそんなにおいしい?と聞いたら、最近は、チョット飽きてきたみたいとのこと。
最初はケッコウ喰い付きが良かったそうですが、、だんだん食べない子が増えてきてる様子。

豚は、葉牡丹も良く食べますが、もともとが、好き嫌いの無い良い子ぞろい。
くるもの拒まず、出されたものは何でもペロリ、葉牡丹じゃなくても大歓迎。
おまけに、最近飽きちゃったのが一頭居て、やらかいとこしか食べず、芯は残す。
生意気なんで、やらないでおこうと思っても、要求だけはブイブイ強行。
最近あんた評判が悪いよ。

木曽馬は、風恋というお母さん馬は、はなから食べませんでしたが、他は割合良く食べる。
それが、最近、風恋が食べないなら、そんなおいしくないのかなという感じで他の馬まで敬遠気味になってきたそうです。

ヤギは、変わらずよく食べますが、羊は誰も食べない。
ミニチュアホースは、食べたんですが、お腹を壊す子がいたので、やらなくなりました。

最近、全般に、葉牡丹に飽きてる様子なんですが、2、3日やらないでいると、また良く食べるようになったりするそうです。

動物の食生活と言うのは保守的で、目新しいものは敬遠するのかなと思っていたのですが、わりあい新しい物好きの一面もあるようです。

と言うことで、知らないものも食べてしまうので、お腹を壊す危険もあります。
お客様、どうやら、食べちゃいけないものの判断はうちの子たちには無理みたいなので、くれぐれも、勝手にえさやりはしないようにお願いします。

結局、おやつと呼んでいるのは、いつも飼料をやっている時間以外に、少し、飼料以外のものをやると言う意味で、葉牡丹が特別旨いわけではないそうです。
おやつにするほど旨いのかと、つられてかじったりしないでよかった。

2013年2月13日水曜日

冬の装い

寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

うちの豚は、寒さ対策だと思うのですが、毛深くなっています。
豚の毛は、ブラシに使うくらいの剛毛。
なので、毛が長くなっても、毛羽立っちゃって、ツンツンで、あんまり保温効果が無いような.
耳の辺りが特に毛羽立ってます















他の家畜もたいがいは、みんな裸でがんばっています。
でも、乗馬は、チョット扱いが、他の家畜と違います。
冬場はガウン着用、それも色とりどり。
とってもおしゃれ。
豚よりは暖かそう















木曽馬は裸で平気、雪が降っても走り回っているし。















どうなんだろう、過保護なんじゃないのと家畜目線で僻んでしまいます。
でもまあ、ガウンを着せるのは、ただ寒かろう、つらかろうと言うことでなく、裸でいると毛が長くなって手入れが大変になるからと言う理屈も、あるにはあるようです。

それに、コートを着せようにも乗馬のうま以外、脱いじゃうか、泥んこにするか、着せられたまま、おとなしくしているとは思えません。
やっぱり、お上品なサラブレッドたちじゃないとコートはちゃんと着こなせません。
どうしたんだろう、どうも書き方が僻みっぽい。

ちなみに、馬のコートは馬着(ばちゃく)と言うそうです。
ものすごく高い、わけではないようです。
チョット安心したりして。

それでは、馬着コレクション一挙公開


カメラ目線



これ良い

このこだけ女子

暴れん坊






2013年2月8日金曜日

とどくかが問題

背の高い木(10mくらい)の天辺近くで、折れかけている大きな枝を発見して、本日高所作業車を使って枝の処分をしました。
人と比べていただくと、メートルで言うより高さがリアル















ズームで撮りました















とても高いところで折れている枝は、作業者のアームの届くよりもう少し上。
高所作業車プラス高枝切りで何とか切り落としました。
作業車のアームは届かないので高枝きりを使います















うちの公園の木は誰もとても大きくて、折れた枝があっても、作業車の手配、作業有資格者の配置など、ともすると、作業前の段取りに日にちが掛かり、作業着手まで、危険区域を通行止めにして、来園のお客様にご迷惑をおかけしますことをお詫びするとともに、作業にご理解を頂きますよう、お願い申し上げます。



2013年2月7日木曜日

雨にも負けず

きょうは、市内の中学校から5人の生徒さんが職業体験に来てくれました。
大寒が明けたとはいえ、寒さ厳しい2月初旬、おまけにあいにく、朝から雨。

生き物相手の飼育の仕事に、雨の日も、寒い日も端折れる作業はありません。
変わらぬ仕事量をこなすのは、陽気の良いころより大変です。
生徒さんには、無理をしないように、寒くて気分が悪くなったらすぐに申し出てくださいと作業前に一言伝えておきました。
牛の親子に見守られながら















飼育というと、エサやりが主な仕事と思われるかもしれませんが、以前ブログで紹介したとおり、飼育の仕事で、一番大事なのは、畜舎の掃除。
餌は、餌箱に入れておけば勝手に食べます。
食べてる間に掃除。
基本は「素早い餌やり、丁寧な掃除」
掃除といえば、つまり動物たちの糞を集めて捨てること。

糞も下の土も濡れて掃除が大変
















雨が降ると、糞も地面もそして、畜舎にひいたおが屑もみんな、湿気たり、濡れたりして、晴れた日に比べて、きれいに掃除をするのが大変です。
糞を掃くほうきの毛は、プラスチック製でブラシみたいに硬いので、チョットの力加減で、糞が飛び散ります。
一人が掃いてる時に、もう一人がしゃがんで箕で受けようとすると、顔にかかるので慎重に、少しずつ。
 箕で運ぶ量も、あまりこんもり盛り込むと、雨で重量があるので、思わず手元に引き寄せる。
すると、お腹辺りに糞やら泥やらがベッチョリつくので、あまり重くならないように、適量の糞をこまめに運びます。
ケッコウいっぱい盛りました
















そうやって、中学生たちは、豚、ミニチュアホース、ロバ、牛とひたすら糞の掃除にまわります。
ベテランの飼育員は、糞の様子を観察して、体調を調べます。
みんな、それぞれの動物の、それぞれの姿かたちや匂いに違いはわかったかな。

 たぶん人生で初めての大量の糞に囲まれて、いまどきの中学生は、多少たじろいだりするのかなと思っていたのですが、皆さん、濡れてべちょべちょの糞をものともせず、泥と糞の上をずんずん歩き、糞がたっぷりの箕をためらい無くグイッと持ちあげ軽トラックにドサッと積み込み、見上げたもの。
まだまだ積めます がんばって















あちこち掃除に回り、木曽馬舎についたところで、学校から依頼された写真屋さんが、こちらも職業体験の生徒を連れて、写真を撮りに立ち寄られました。
こちらは、木曽馬と、同級生のベストショットを狙いカメラを構えて熱心に写真を撮って帰っていかれました。
我々の仕事は雨が降っても傘はさせない


















皆さんご苦労様でした。

2013年2月2日土曜日

僕たちは天使じゃない

生まれたばかりの仔豚は、約1ヶ月お母さんのおっぱいを飲んで育ち、その後離乳、2ヶ月たったところで、生まれたときから入っていた分娩豚舎から、育成豚舎に移ります。
公園では、お母さんが同じ豚を同じスペースに入れて飼います。
大体6頭から8頭が一緒です。
ブイブイ寄ってきます。















育成豚舎では、狭いながらも楽しい我が家。
一緒に食べ、一緒に眠り、肩を寄せ合い、暮らしています。
ヤギのように角突き合わせてけんかをしたりはしません。
のどかな風景に見えますが















でも、尻尾を齧られる仔が出ると大変です。
豚たちは、ストレスで他の豚の尻尾を齧るといわれますが、イライラして誰かれ無く齧りあうというわけではありません。

ある一頭の尻尾が齧られて、血が出ます。
そのとき、出血がひどいとその一頭が狙われます。

飼育員は、血の匂い、血の味が好きなんだろうかと首を傾げますが、とにかく、一旦出血するとそこを他の豚たちが執拗に齧りに来ます。
狭い場所に何頭か一緒なので、こちらを向けば別の豚が後ろから咬むという具合で、避けようがありません。

今回発見した仔は、咬まれた尻尾がはれて充血していました。
こうなると、血の匂いに惹かれてか、尻尾がなくなるまで齧られたり、傷口からばい菌が入って体全体に回りひどい病気を併発することもあります。

もう、これは、悪くなる一方だろうという飼育リーダーの決断で、空いている部屋に、この仔を隔離することにしました。
耳は、注射で血が出ただけで、咬まれていません















回復しても、部屋に戻すと今度は新参者として攻撃されるので、一旦隔離すると、もうこの先ずっと一緒に出来なくなります。
餌やりも部屋の掃除も、一頭の部屋も手間はそんなに変わりません。
一部屋増えれば、飼育員の一日の仕事量は増えます。
でも、よってたかって尻尾をかじられているのを見るのはこちらもつらい。
仕事は増えても、隔離できるものなら離して、治療しようという、飼育員の親心。
さあ引越し















普段は可愛く、仲良い、仔豚ちゃんなんですが。
引越し完了 腫れた尻尾が痛々しい

その後の雪だるま

さすがに大寒のころだけあって、芝生広場には週半ばまで、雪だるまや雪だるまだった雪の塊が点々と残っていました。














とはいえ、この週末は、寒波が緩み暖かい雨。
今はもう、雪は跡形もなくなりました。
グランドの雪もチョット前に跡形もなくなりました















雪だるまの残っているうちに写真だけアップしたほうが、タイムリーで良かったのですが、最近少しアクセス数が増え、ブログに一言添えたい気持ちが高まり更新が遅れました。
ところが、すっかり雪が溶けてしまうと、いまさらどうも、テンションが雪だるまと一緒に消えて、一言が見つからず。
ほんとに、写真だけすぐに上げとくべきだったと反省しています。
次の雪だるまは、すぐにアップします。

だるま大賞は最後まで残りました















冬芝や雪だるまどもが夢の跡 …

お粗末さまでございます。