2014年4月18日金曜日

人工授精

4月14日と15日の二日間デュロック種の雌豚の人工授精を行いました。
茶色い毛並みのデュロックは、一昨年12月生まれです。
豚は、生後6ヶ月ころには発情が始まり、8ヶ月になれば妊娠可能なので、1歳過ぎた彼女は妊娠適齢期。
デュロック同士をかけ合せ純粋なデュロックを産ませたいのですが、うちには雄のデュロックがいません。
そこで、精子を買って人工授精を行いました。
生後8ヶ月のころに一度人工授精をしたことがありますが、そのときは残念ながら失敗。
今回は2度目の人工授精です。

精子は、岐阜県畜産研究所という県の施設で買います。
県内養豚農家が対象ですので、たぶん養豚業以外の方の購入は出来ないと思います。

豚の精液は、温まってもいけませんが、冷やしすぎても、性能が劣化します。
適温は15℃前後。
冷凍で保存が出来ないので、精液を入れた容器は、15℃くらいの温度に保てるよう調整した発泡スチロールの箱に詰められて、宅配便で送られてきます。
春のこの時期は暑さ寒さの夏冬よりは、人工授精に適した季節だと思います。

という訳でうららかな春の日和のもと、飼育職員に見まもられながら獣医師さんの指導で人工授精が始まりました。
腰の辺りを両手でぐっと体重をかけて押すと普段はブィッと怒るのですが、発情期は大人しい。
こんな風に腰を押してご機嫌を伺います。














最初の日は発情期の真っ盛りでとても大人しく人工授精を終えることが出来ました。
二日目は、発情期が終わりがけで、あまりよい反応をしてくれませんが、こちらとしては、買った分だけは受け止めてもらって確実を期したい、少し嫌がられるかもしれませんが、この日も午後から人工授精。

この日は、幼稚園の遠足でたくさんの園児さんたちに来園いただきました。
その子達が、どうも作業中に前を通りそう。
そうなれば、好奇心旺盛な幼稚園児は、ぜったい何をしているのか聞いてきます。

それにどう答えるか。
飼育員で打ち合わせをしました。

真摯に、ありのままを説明するのが一番いいのでしょうが、おしべとめしべなんてところから話を始めても、子どもたちは飽きちゃうだろうし、引率の先生もうららかな春の遠足の最中、いきなりそんな話を始められてもお困りになるだろうし。
と言うことで、ここは一言「浣腸」で乗り切ろうということになりました。

そして作業中、やっぱり園児さんたちがやって来ました。
豚と一緒に人が柵の中に居るのが珍しいので覗きこむ
先生も何をやっているかご存じないので一緒に立ち止まる。

「何やってるんですかっ!」と元気な質問、優しい笑顔で見守る先生。
「かんちょーです」
誰かが質問して、みんなが納得という段取りは園児さんたちには浸透していないようで、それが口火で、「何やってるんですかっ!」、「何やってるんですかっ!」、「何やってるんですかっ!」と3連発。
人の話を聞けよと思いながら、こっちも「かんちょ」を3連発。
今日はこれで勘弁してもらって、みんなが大きくなったら、そのときまた勉強してください。
ほんとはカンチョーじゃありません。

















豚の妊娠期間は114日くらいなので、人口受精が成功していれば8月の初旬が出産予定日。
茶色い仔豚を期待しております。

岐阜市畜産センター公園 奥村