2014年2月10日月曜日

中学生の職業体験

2月6日木曜日 市内の中学校から5名の2年生が職業体験研修に来てくれました。
この冬一番の冷え込みの朝でしたが、始業より幾分早く元気に集合してくれました。
朝礼で簡単な自己紹介をしてもらって、8時30分から作業開始。午前中の仕事は、エサやりと掃除です。

最初に、エサ箱にエサ入れて、動物たちが、そのエサに気をとられ、ウロチョロせず、大人しくえさを食べている間に掃除をします。
エサやりは素早く、掃除は丁寧にを心がけ各畜舎を回ります。

中学生達には、畜産リーダーについてもらって、ミニチュアホース舎、1頭ずつ分かれて住んでいる長屋タイプの豚舎、羊舎、牛舎を回ってもらいました。

畜舎の掃除というのは、具体的には、糞の掃除です。
羊や山羊は乾燥してコロコロしていますが、豚や馬はもう少し大きなものをします。
コロコロしたのは、ナイロンのブラシのような硬い箒でザッ、ザッと掃き集め箕(み)に入れます。
あまり元気よく箒で掃くと、糞をすくおうと屈んで箕を構えている人の顔めがけて糞が飛ぶので、注意が必要。
豚は、ウンコをスコップですくい上げて集めます。
目標物の少し手前から、目標物の地面だけを薄く剥ぎ取るように素早く動かし、さっとすくい上げられればベストなスコップ使いです。
馬と牛は房の外はスコップですくい、房内はオガコを敷いてあるのでオガコごと交換します。
働く中学生














午前中最後に回る、牛舎の掃除の作業量が、たぶん一番多いと思います。
牛は体が大きく、たくさん食べて、たくさん出します。
糞だけでなくおしっこの量も多く、おまけに場所を選びません。外でも中でもします。
そこで牛の房には、さっき言ったオガコを敷いておしっこを吸わせ、牛が快適に暮らせるようにしてあります。
牛舎の掃除の時には、この汚れたオガコを全部取り替えます。
グランドで使うトンボみたいな道具で、何やかやで湿ったオガコを一箇所に山にして、その山を大きなスコップですくい上げ、横付けにした軽トラックの荷台に積み込みます。
大盛りすくってバッ














今日の中学生はどんな状態の糞も嫌がらずテキパキ元気に仕事を進めてくれました。
特にオガコの積み込みは、スコップに山盛りをすくい上げダダダと軽トラックに寄っていってバッと放り込む。
実に威勢が良い。
房のコンクリートの床が、おしっこで濡れて滑りやすいく、おしっことウンコを吸い込んだオガクズの上に尻餅ついたら大変ですが、中学生達は、足元に注意して、少しづつ積めばいいからとうちのリーダーが注意するくらい頑張ってくれました。

午前の仕事が、彼らの頑張りで順調に進んだので、少し休憩を取り、最近愛想の良くなってきたロバの侘助にブラッシングをしてもらうことにしました。
ロバのブラッシングは、特に仕事でやらなければいけないというわけではありません。
でも、やるほうが飽きないし、毛並みがよくなって、ただ手で、体を撫でてやるより、世話してやったという充実感があります。
ここのところ、何度かブラッシングをしてやりますが、侘助も気分は悪く無い様で、大人しくブラシをかけられています。

5人一度に寄っていくと逃げちゃうかなと心配でしたが、中学生達が上手で、いきなり皆で侘助を囲むようなことをせず、一人がそっと近づきブラシをかけ馴れて来た所でまた一人と慎重に、優しく接してくれたので、大変うまく5人全員で侘助に触ることが出来ました。
当公園を職業体験に選ぶだけあって、皆さん動物が好きだし、扱いも上手です。
仲良くなれました
















午後からも元気に働いていただけて、我々も気持ちよくご一緒できました。
ありがとうございました。

岐阜市畜産センター公園 奥村