2014年6月8日日曜日

ぶた温泉

こんな暑くなるより前、5月の初めのまだ涼しいころからずっと、デュロック種のメスブタが、放牧場の水溜りに浸かっています。
いつ行っても水溜りにしゃがみこんでる。
たぶんあの穴は自分でせっせと掘ったものでしょう。
彼女にとってはウォータベッドみたいなものかも。
5/15まだ涼しいころからこんなでした。














お天気が続いても、うまい具合に、そこだけ、サバンナのオアシスみたいに水が溜まっています。
日中いつ見てもずっと水に浸かって動きませんが、あのいい具合のお風呂感は、偶然の水溜りとも思えず、ひょっとすると我々の見てない夜のうちに掘り返したりしてメンテナンスもしているかもしれません。

とにかくずっと浸かっているので、そのうち河馬になっちゃうんじゃないかと心配です。

5月末は、季節外れの猛暑で、さすがに彼女の水溜りも心細くなり、干からびかけて、泥風呂みたいになりました。
それでも水溜りを動かないので、背中に当たる日差しがさぞかし熱かろうと心配していましたが、今年は早くも6月4日に梅雨入り宣言。
明けて、6月5日は気象庁からどうだの声が聞こえそうなずばり的中の雨降り。

そして6日、少し広くなったデュロックの水溜りは、泥水たっぷりで、リラックスして横たわってる様子は露天風呂の趣。
6/6少し大きくなりました。














この日初めて、もう1頭、デュロックの少し離れたところで、水溜りに横たわる豚がいました。
デュロックのほうは、見慣れた光景、ああ、今日もやってるなと思うのですが、こっちのブタは、まぁ行儀が悪い。
仕事が雑というか、たぶん何の仕事もしていない、池どころか、水溜りですらない、たまたま雨上がりの一番水はけの悪いところに、両手両足を投げ出した横倒しの野垂れ死にスタイルでバタン。
体は泥まみれで灰色のガビガビ。

ブタに限っては、放牧場ど真ん中の野垂れ死にスタイルは、割とよく見かける光景で、こっちもそんなに驚きはしません。
でも、泥水に雑巾色で野垂れられているのを見つけたときは、さすがに心配で、小走りで様子をうかがいに行きました。
もちろんそばまでくれば、気持ちよくお腹をフコフコしているのはすぐわかります、いびきも少々でうらやましいくらいの曝睡中。
これからは、あなたも、もう少し身の周りをきちんとしてからおやすみになって頂きたい、出来る子は居るんだから。
と伝える方法はないでしょうか。
何事!!!

 梅雨入りは、ぴったり当てた気象庁ですが、6日午後からのお天気は予想外、蒸し暑い昼下がりです。
これから熱くなって、他のブーにも水溜りでの暑気払いが流行ると、泥にまみれてガビガビの集団を見たお客さんに、泥の塊が動いたなんて驚かれるかもしれません。
あと2頭もこんなになったらたぶん驚かれる。


岐阜市畜産センター公園 奥村