2014年7月10日木曜日

ヤギとヒツジの爪切り

7月8日ヤギとヒツジの爪切りをしました。
爪切りをしないと巻爪になって爪が足に喰いこみ、するとそこが傷口になってばい菌が入り、化膿したり、ひどい病気に感染する危険があります。
また爪が伸びすぎることで、足底のバランスが崩れ歩けなくなることもあるようです。
爪切りも注射と同様に家畜の健康管理には欠かせない作業です。

人間と違い、動物たちの爪には毛細血管が通っています。
血管は、爪が伸びるのと一緒に伸びるので、一度にばっさり切ると、ひどい出血をします。
あまり爪が伸びると短く整えることが出来なくなるので、少なくとも年に2回は爪切りをします。

うちの家畜は豚以外、みんな爪切りをします。

牛馬は体が大きく爪も大きいので専門的な技術と道具が必要です。
なので、爪切り(削蹄と言います)は、専門の削蹄師さんにお願いしています。

ヤギとヒツジの爪切りには専門の道具は使いません、
よそでもたぶん同じだと思いますが、使うのは、園芸用の剪定鋏(枝が切れるちょっと頑丈な感じのあれ)です。
道具が単純なので、専門的な技術も特に必要ありませんから、ヤギとヒツジは公園の職員だけで爪を切ります。
動物にも人にも怪我がないよう、暴れさせないようにするのがコツと言えばコツです

















爪切りにしても、注射にしても大変なのは捕まえることです。
向こうから寄ってきて、ヒョイッと片足上げて大人しく爪を切らせてくれればいいのですが、もちろんそうは行かない。
注射の時と同じように追い掛け回して捕まえて、動かないように押さえて爪を切ります。
注射は一瞬で終りますが、4本の足の爪を切るのはそれよりはるかに時間がかかります。

でも、注射のときにお話したとおり、ヤギもヒツジも捕まえてしまえば、比較的大人しいので助かります。
特にヒツジは、毛刈りのときの要領でごろんと転がし、ちょこんと座った姿勢にしてしまえば爪切り終了くらいまでは十分大人しくしてくれます。



 こうやって、爪を切られる当人は大人しくしてくれているのですが、周りの皆さんが結構うるさい。
ヒツジは元々群れたい正確なので、毛刈りの最中も他のヒツジがチョロチョロ顔を出してきます。
周りをうろうろしてくれる分には問題ないですが、爪切りをしている職員の横から割り込んできたりされると梅雨のこの時期ホントに暑苦しくて、仕事がやり辛い。

 ヤギのほうは、相変わらず仔ヤギがはしゃいで困ります。
爪切りされているお母さん逃げられないのを良いことに、おっぱいをツンツンしてお乳を飲もうとしたり、よそのお母さんに乗っかろうとしたりとまとわりつくのでウザイ。
















と言うようなことはありましたが、今回も動物も人も怪我無く要領よく爪切りを終えました。

羊の毛刈り練習中
  http://youtu.be/8FhBv3IKL1s

岐阜市畜産センター公園 奥村