9月に入り、保育園や幼稚園、小学校低学年の遠足の季節になりました。
先週は、80名ほどの園児さんが、豚を見に来園。
ここで、豚を観察して、帰ってから豚の絵を描くんだそうです。
残念ながら、今は、一番喜んでもらえる赤ちゃん豚がいません。
そこで、前日に下見にいらした先生とお話して、普段は中に入れない育成豚舎で、赤ちゃんの替わりに生後4~6ヵ月の仔豚を園児さんに観察してもらうことにしました。
(たまたま遠足の日、我々の作業スケジュールに少し余裕があったので、こういうことができましたが、いつも対応できるわけではありませんので、そこのところをご理解願います。)
育成豚舎に入る前には、病気の予防のため靴底を消毒液に浸してもらいます。
皆さんお行儀が良くて、10人1班に分かれ、てきぱき靴底を消毒して、とてもスムーズに仔豚を見てもらえました。
もちろん、いつも見てもらえる放牧場の豚も、長屋住まいの分娩豚もみんな見ていただけました。
8月は、日差しを逃れ誰も外に出ていませんでしたが、多少しのぎやすくなったのか、みんな外に出ていることが多くなりました。
おまけに、人なれしたブーが、子供たちに近寄ってくるので観察はばっちり。
ただ、一番ひと懐こい、呼べば答えるたけちゃんが、呼ばれてもこない。
8月、小屋にこもって出てこなかったのは暑いからですが、今はたけちゃん、忙しくて呼びかけに答えてくれません。
ブ・ブ・ブ・ブ・ブ・ブ・ブと文字通り、女の子の尻を追い掛け回して、放牧場を南から北へ園児の前を駆け抜けていきました。
ちょっと前は、おねいさんブタ相手で、萎縮した感じだったのですが、今は相当積極的。
若いメスを追い掛け回しています。
ただ、ブヒッ!!と厳しくはねつけられると、戦意喪失、大人しくなって、ひとり柵に寄り添い遠い目。
体は大きくても、いまいち攻めきれない気弱な性格は変わりません。
そしたら、たけちゃんに肘鉄喰わせたはずの若いメスが、自分から、しょげてるたけちゃんに寄って来て、おなかの辺りをツンツンし始めました。
ホント、もう小悪魔みたい。
ということで、おとなの皆様には、豚舎で子供には分からない、大人な観察を是非。
たけちゃんがいるのは、2箇所ある豚の放牧場の東側、大きな道路の沿いのほうです。
たけちゃんが振られ、園児のみんなが、豚を一通り見終わったところで、先生にうさぎのあかちゃんも見ていただけますとお誘いしましたが、最後にうさぎを見ると、豚のイメージがぶれる心配があるということで、他の動物は見ないで、頭の中を豚でいっぱいにして帰っていかれました。
描けたら見せて欲しい。