2014年3月12日水曜日

ヤギが生まれました

3月11日、ヤギのチーズが赤ちゃんを産みました。
初産です。

よろよろしてますが、生まれてすぐ立ちます














無事生まれると、次に飼育員が心配するのは上手にお乳が飲めるかどうか。
赤ちゃんのヤギは生後、初乳を飲むことによって、母ヤギの免疫抗体をもらいます。
ですから、なるべく早くお乳を飲み始めて欲しいと思うわけです。
ところが、母ヤギの中に、おっぱいを吸いに来る赤ちゃんから逃げたりして、お乳をうまくあげられない、子育ての下手なお母さんがたまにいるので、赤ちゃんがうまくお乳をもらっているのをを確認しないうち、飼育員は赤ちゃんが無事生まれたのを手放しで喜べないようです。

チーズ親子の場合、生まれた日の午前中は、授乳の現場をまだ誰も見ていませんでした。
でも、午後から赤ちゃんだけを部屋から出して体重を計った後、お母さんヤギのいる部屋に返したらメーメー言いながらチーズのお乳をくわえにかけて行きました。
体重3.3kg まあ標準














お母さんのチーズは、お乳をくわえやすいように後ろ足をひょいと上げて、赤ちゃんをお乳に誘います。
それから、お乳に吸い付いた赤ちゃんを私たちから隠すように部屋の隅っこに誘導し、赤ちゃんを守るようにして上手にお乳をやっていました。
かばうチーズ














チーズの初産とは思えないお母さんらしさに驚きもし、感心もし、何よりほっとした授乳の風景でした。

飼育員の話だと、チーズはお乳を少し飲んだだけでしゃがんでしまう赤ちゃんを鼻先や前足を使って起こし、立ち上がった赤ちゃんの前に横腹を持ってきて、足を上げてお乳に誘いと、たくさんお乳を飲ませようと頑張っているそうです。

ひと月くらいして、親子が人に慣れてきたらお客様から見やすい畜舎に引越して山羊の親子を見ていただけるようにする予定です。

岐阜市畜産センター公園 奥村