2014年1月20日月曜日

生ポプリ

うちのバラ担当が、秋の終わりに摘んだ花びらで、バラの花の塩漬けを作りました。
モイストポプリというものだそうです。

秋のバラの季節が終って、これからちょっとひと休み、株に養分を蓄えられるように、残ったバラの花を摘みました。
その花びらを捨ててしまうのが惜しいので、何か良い使い方は無いかと、担当職員がネットで調べ、みようみまねで作ったものです。

なるべく香りの強いバラの花びらを広口のガラス瓶の中に、塩と一緒に敷いていきます。
塩を瓶底に敷き、その上に花びらを敷きその上にまた塩を敷きと花びらと塩を交互に、ガラス瓶の口いっぱいまで入れて行きます。
先日、約2ヶ月ぶりに冷暗所(倉庫の奥)にしまっておいたガラス瓶を取り出しました。
バックが悪くてすいません














つるして乾燥させたドライポプリの花色が濃くなったり、黒ずんでくるのと対照的に、4ヶ月塩漬けにした花弁は、すこし色が抜けて、薄く白っぽい色合いになっていました。
花びらの質感も反対で、乾燥してパリパリしたドライポプリと違いが、モイストポプリは、そこそこ瑞々しく、摘み取ったときの花びらの質感が残っていて、「生ポプリ」という感じです。















人工的な香りやアルコールなどを添加せず、花びらだけで作ったので、市販の香水みたいに、蓋を開けたとたん、部屋にぱっと香りが広がっていくわけではありません。
蓋を開けたすぐは、アレ、匂わない、と惑いました。
それが、ドライアイスのスモークみたいに、ゆっくりと瓶の口からからあふれ出し、垂れて落ち、下のほうを這うように広がっていきました。

ガラス瓶の中で、色とりどりの花びらが、白い塩で幾重にもサンドイッチになっている様子はとてもきれいです。
このまま花びらを出さず、バラのミルフィーユを部屋のインテリアとして楽しみ、お客さんがいらしたら、瓶の蓋を開けて、バラの香りをかいだり、花びらを一枚取り出し、手にとってその瑞々しさを味わってもらったりするとモイストポプリが楽しめると思います。













次のバラのシーズンにもモイストポプリを作って腕を上げ、ゆくゆくはモイストポプリに講習会を開けるようになればとうちの職員に期待をしています。

 岐阜市畜産センター公園 奥村