当公園の秋のバラは、10月の中旬から見ごろが始まりました。
台風の影響もあって、一旦、咲いているバラの数が減りましたが、11月になって、次の花が開きはじめ、11月10日当公園で開催するオータムフェスタの頃にはまた、花数が充実する予定です。
そのうち、秋に咲くのは4季咲きのバラ。
四季咲きですからバラの性質としては、秋に咲くバラ、ではなく秋にも咲く、バラです。
四季咲きに手を入れないでいれば、初夏から晩秋まで園内のあちこちで少しづつ花が咲きますが、暑さで根からの養分の吸収能力の落ちている夏に花が咲くと株は、蓄えた養分をとられて、疲弊し、花つきが悪いまま秋を向かえることになります。
暑くてお客様にゆっくり観賞いただけない夏にちらほら花を咲かせるよりも、涼しい秋に一斉に花を開かせるほうがバラ園らしいので、夏の暑い時期は、花のつぼみ取りをして、バラの株に栄養をため、晩夏から初秋に剪定をして、花が咲く時期を揃えます。
また、雨が降り、気温も高い時期を越すため、病気の心配もあります。
今年初夏の花は病気も少なく、とてもよく花が咲いたのですが、その後黒星病が晩夏から初秋にかけて発生して、葉っぱが落葉してしまいました。
感染した黒星病を治すのはとて無難しく、病気が、これ以上広がらないように殺菌剤を使い、感染源になる枯れ落ちた病葉を拾い集めて捨てるといった、作業を根気良く繰りすしかありません。
秋のバラ園を楽しんでいただくためには、なかなかの手間と根気が必要です。
そのくせ、一季咲きのバラの花がない分、秋のバラは初夏に比べ花数が少なく、花も小さいのでゴージャスさで見劣りがします。
が、反面、気温が下がっていく時期なので、、一輪一輪の花もちが良く、初夏より長くバラを楽しんでいただきます。
加えて、秋の日差しは、初夏の強く明るい日差しより、バラの色合いを深く、くっきりさせる気もします。
すこし愛して、ながく愛して。
落ち着いた秋のバラ園に是非お越しください。