2013年10月25日金曜日

続うさ日記

うさぎの赤ちゃんが誕生してから、早18日が経過しました。
私たちは赤ちゃんの誕生からほぼ毎日、写真撮影と観察を続けています。

これまでの経験上、毎日顔をつき合わせるよりも、少し時間をはさんで観る方が成長が早く感じられるものだと思っていました。
しかし、たった1日でこんなにも大きくなるのかと驚く毎日です。

途中経過をご覧ください。


5日目
うっすら毛が生えてきました。

8日目
目はまだ開いてません。

12日目。
やっっっと目が開きました。ちょっと寝ぼけてます。
名前も決めました。

カルピスさん(性別不明)

モンゴルさん(性別不明)


エミールさん(性別不明)

 


16日目
ぱっちりしてきました。
さらに毛もふさふさ。

 
17日目。モンゴル。
体重測定は、この小さな量りでやっています。
このときは195グラム。

おしりっ

この日は事務所の職員にお披露目ということで、お昼どきに3羽をもっていきました。
 


この3羽は、あと1週間ほどで離乳できるかな?という段階です。

また、来園者のみなさんに見て頂ける場所を考え中です。
飼育員の願いとしては、3ヶ月早く生まれたお兄ちゃんたちといっしょに展示できるといいなあ、と思っています。
うまくやっていけるかどうかは、うさぎたちの相性次第なのでまだわかりませんが、赤ちゃんらしさ全開のうちに、公開することができるよう検討中です。


つづく。




2013年10月24日木曜日

肉食系やぎ

豚、牛は年中受精が可能ですが他の家畜には発情期があります。
馬は春、羊、山羊は秋に発情期を迎えます。
今年4月に生まれたやぎの「はじめ」(オス)ももう大人。
この秋恋の季節を迎えました。

離乳のためにお母さんと離れましたが、まだ一人前の体格ではないはじめちゃんは、他の山羊にいじめられないよう一部屋(小さな小屋に割ると広い庭付き、むしろ庭に小屋付きと言ったほうがいいかもしれません)を1頭で使っています。
なので相手はいません。

恋の季節の衝動を正しく発揮できないはじめは、抑えきれぬ本能のまま飼育員に乗っかろうとします。
ついこの間まで、お母さんのおっぱいに吸い付いてたヘニョヘニョのくせに、大人ぶってと驚きはしますが、牛、馬、豚と比べれば、山羊はずっと華奢。
まして、はじめは、大人と言っても思春期を迎えた中学生みたいなもの、他のおとな山羊に比べても小さくて、角もしょぼい。
乗っかろうと必死なのは分かりますが、もう、うるさい、とうちの職員には軽くいなされています。
特に女性めがけてと言うわけでもなさそうで、シルバー人材センターから仕事に来ている男性の皆さんにも乗っかろうとしてきます。
もちろんおじさん達にも、じゃまじゃまと一蹴されます。
半年前はこんなに小さかったのに














飼育員の観察によると恋の季節と言えども食欲が優先、エサ喰ってる間はそちらに専念していますが、おなかがいっぱいになると態度が豹変(ヤギだけど)、ギランと光るその目が「肉食系男子」だそうです。

先週末に、他のヤギにいじめられるせいで、いじけて痩せてきたヤギをはじめのいる部屋に移しました。
はじめより一回り大きなヤギで、しかもオスですが、お構いなし、本能のおもむくまま、前足をグイッと上げて、彼に覆いかぶさろうとします。
ただ、本能は、とりあえずおっかぶされと言うような物凄く大雑把な指示しか出してくれないようで、はじめちゃんはなんと顔を突き合わせた真正面から一回り大きなヤギ、しかもオスにおっかぶさりに行きました。
相手には立派な角があるので、これにはじめの足が引っかかっると抜けなくなって、もし相手が、首をグイッとひねったりしたら、足がポキンと折れてしまいます。
慌てて飼育員が離しますがあきらめず近寄って乗ろうとします。

はじめのほうは、攻撃意思は無く覆いかぶさろうと必死なので隙だらけ、相手のヤギのほうが、一回り大きいのですから真正面から乗っかろうとするチビ助なんか一発ガインとひっくり返してお灸をすえてやれと思いますが、いじめられてすっかり弱気になってるのか逃げて回り、ここまで連れてきた飼育員のほうにまるで助けを求めるように逃げ込んできました。

今週に入り、はじめはとりあえずどっちの向きかは分かったようで、ちゃんと(?)オスヤギのお尻を追っかけまわしています(野獣の目で)。
来んなって














発情すると雌ヤギはとても激しく鳴きつづけます。
そしてその鳴き声をきいてオスは興奮しにおいが強くなります。
それぞれ畜舎に行けばそれなりにおいはありますが、ウマ臭いとかブタ臭いとかウシ臭いとかはっきり感じることは無いのですが、ヤギはとってもヤギ臭い。
ムスクの香水振りかけた兄ちゃんみたいな感じがして、はじめだけでなく、ヤギってみんな他の家畜よりイケイケ肉食系かもしれない。
まぁ、チビヤギにお尻を追っかけまわされてるオスはまったくの草食系ですが。

2013年10月23日水曜日

私の話を聞けブー

台風からこっち急に涼しくなって、秋本来の気候になりました。
昼間はとても過ごしやすいですが、朝晩は寒いくらい。

東の放牧豚舎の新参の雌ブタが、ひと月くらいずっと古参のねいさんに意地悪されて小屋に入れてもらえず、一緒にエサも食べさせてもらえません。
それで、放牧場の真ん中のナンキンハゼの木の下でしょんぼりしています。

繁殖用のブタなので、オスのいる放牧豚舎に入り子供を産むのが仕事。
それで無ければ、彼女を隔離するか、古参の意地悪ねいさんを隔離するかしなければなりません。
しかし、隔離して子供も産まないまま飼い続けることは出来ないのが経済動物の宿命です。
何とか折り合いをつけて、一緒に暮らしていけるようになって欲しいというのが飼育員一同の願い。

でも、まったく小屋に入れてもらえず、えさ箱に近寄ることさえ出来ません。
そこで新参にエサをやるときは、1頭だけ小屋に入れて、鍵をかけ、他のブタを外に締め出しておかなければいけません。
そうやってえさの手当てはするものの、夜、小屋に入れてもらえず、ナンキンハゼの下で一夜を明かしているようでした。

試練のブー














意地悪するのは、古参のピンコねいさんだけらしいのですが、雄のたけちゃんが追っかけまわすのも鬱陶しそうでかわいそう。
たけちゃんの仕事なので言い寄って悪いわけではないけど、異性のアプローチは始めての箱入り娘なんだから、もう少しスマートに出来ないものか。
東の放牧場にはあと2頭雌豚がいますが、こちらはそんなにいじめたりはしないそうです。
1頭は現在出産して分娩豚舎に移動中でもう1頭はたけちゃんを翻弄する小悪魔みたいな雌ブタ。
彼女がしたたかで、たけちゃんには良い顔をして、影で新人をいじめるようなこではないかと心配しましたが、このこは以外と姉御肌で、新人を庇う(見たいな感じがするらしい)。
というわけで、鬱陶しいたけちゃんのかわし方は姉御に教えてもらってじきに慣れるでしょうから、意地悪ピンちゃん(仮名)をどう攻略するか。

新参のお嬢ちゃんは、最初のころしょんぼりとナンキンハゼの下でたたずむばかりでしたが、そのうち果敢に小屋に入ろうとし始めました。
そのたびピンちゃん(仮名)に襲われて逃げ出すの繰り返しでしたが、めげなかった。

以前は、すべてをあきらめた感じでナンキンハゼの下から動かなかったのですが、この間放牧場を通ったら、こっちへ寄ってきてブブブィ、ブッ、ブッ、ブィーンと訴えかけてきます。
あまりの熱心さに、こちらもちょっと真剣に目を見て話を聞いていると、彼女の訴えは更に激しくなり、身振り手振りも(手、ではないか)加わり、ブイブイ、ブブブィと隔てる柵ももどかしくにじり寄る。
話に夢中で、ついに電気柵に当たっちゃった。
彼女もこちらの目を見て真剣に話していたもんですから、真正面から電柵と接触。
デリケートそうな鼻の満々中にビリッ、プギャーと絶叫。
あまり興奮させるのも悪いと思い、わかったわかったとその場を辞して放牧場沿いに歩き始めると、電柵の衝撃にめげず、ブブブイのブイ、ちゃんと話を聞いてくれ、ブーと小走りで追いかけてきます。

これだけ文句を言う気力があるなら大丈夫と思いまして、飼育員に様子を聞くと、最近は果敢に小屋にアタックを試み、自分のえさの確保も出来つつあるとのこと。
そして、昨日、寒くなってきたけど新参のこはどうでしょうと聞いたら、もう小屋で一緒にえさを食べられるし、夜も小屋で寝ていると教えられました。
もう仲良し














めでたしめでたし。
ピンちゃんのためにも良かった。

2013年10月15日火曜日

彼女の彼

当公園の乗馬施設で活動している岐阜市乗馬会の会員さんと、乗馬施設の馬が、今年の9月に開催された、第54回 岐阜県馬術選手権大会の 第1競技 馬場馬術A3課目 婦人・少年の部で優勝されました。
青いリボンをかけるのは嫌がった














と言われても、乗馬に疎い我々には、なにをどうしてどうなったら「ゆうしょう」なのかイメージが湧きません。
競馬と違い、早い者勝ちのタイムレースではない、くらいは分かります。
また、第1やA3があるので、第2もB1もあるだろうなとも思う。
逆に言えばそこまで。
第3や第4もあるのか、A5やF11はどうなんだとなるとさっぱり分かりません。

そこで、公益社団法人日本馬術連盟のページで競技内容を確認してみました。
まず分かったのは、第1競技の1は競技の順番で内容ではないということ。
馬場馬術のA3課目というのが種目で、この種目を婦人・少年と言うカテゴリーで競い合ったと言うことです。

で、馬場馬術と言うのはどんな競技か。
まず、馬場馬術は思いっきり走ったりしません、競馬じゃないくらいは分かるので、これは想定内。
跳んだりもしません。
知ってましたか、あれは、障害飛越競技という別の競技らしいです。

馬場馬術は、規定の馬場内(A3課目の場合は20m×40m、国際規定では20m×60m)を常歩:なみあし、速歩:はやあし、駈歩:かけあし(競技のグレードが上がれば、それにさまざまなダンスみたいなステップも加わり)の組み合わせで馬を回し、あるいは決められた地点で止めて、その動作の美しさや、人馬の一体感を何人かの審査員で評価して、ポイントをつけると言う競技のようです。(あくまでも、素人がネットで得た知識から推測した個人的な意見ですので、なんと言うか、よろしくお願いします)

Aの科目は馬場馬術の基礎の部分の習熟度を試されるようで、決められた動作を決められた順序とコースでこなしていく、フィギアスケートの規定競技に似た競技だそうです。(競技のレベルが上がると、フィギアのフリーみたいな自由演技で華麗なステップを披露という種目もある…ようです。)
フィギアだと3回転半ジャンップ!!とか跳ぶのが花なんで、跳ぶのが無い馬場馬術は、ソシアルダンスとか、アイスダンス(そっちのことも良く知りませんが、イメージで連想)に似ている気がします。

決められた動作を決められた順序でと言うところは操法の大会に似た感じ、と言うのは田舎の長男にしか分からないたとえ。

乗馬競技のときの敬礼











JEF《Japan Equestrian Federation:公益社団法人 日本馬術連盟》運動課目を見ると、競技はA 、L、M、Sのグレードに分かれて、更に、Aの課目は1から5まで。
ですからA3は基礎の中級と言う感じかな。
もともと知らないことを資料を読んだ受け売りで人に説明するのは難しいと言うか不安ですが以上で競技の説明を終らせていただきます。

いまさらですが、百聞は一見に如かず(又聞きじゃ、聞自体怪しいですが)
youtubeで見つけたA3の様子をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=hEc_9A6KZLs
馬場馬術競技の詳細については、直接大もとの「公益社団法人 日本馬術協会」
馬場馬術競技の項を一度見ていただいたほうが良いと思います。
https://www.equitation-japan.com/rules_02.html

と言うことで、A3課目、基礎の中級の参加人数4名。
ふーん…、
申し訳ないけど乗馬のことを知らない者には、正直ふーん…(ごめんなさい)
まあ、確かに「快挙!!!」と言うような派手な勝利ではないし、実際優勝した大川さんにしても、こっちが聞いたから答えてくれたわけで、欣喜雀躍、優勝で小躍りと言うわけではありませんでした。
それを、すごいですね、ブログに載せましょう、写真もあったほうがいいなと言ったのは、こっち。
なのに聞いといて「ふーん…」は大変失礼な話だとは思います。
実は、大川さん自身は、乗馬の指導員の資格を持ってらっしゃるので、このクラスはちょっと役不足というか、このくらいの基礎の競技なら、本命で優勝だったのではないかと言う気がして思わず、「ふーん…」となったわけです。(もうしつこい、反省)

しかし、お話を聞いていくと、勝てるとは思わなかった試合に勝たと、とても喜んでらっしゃる様子。
はて、何故だ。
ここが素人には分からない、「ばばばじゅつ」の深さ…。   かもしれない。

じつは、馬場馬術の競技は、「馬の調教進度」によってクラスが分かれていて、馬の習熟度、つまり日ごろの馬の調教の結果が問われる競技なのだそうです。
いかに乗り手が経験豊富でも、馬が未熟であれば良い成績は出せない、如何に調教された馬であるかが評価の対象。
馬が、自分から歩いているような感じが良い乗り方














今回の優勝馬、フロスティ号、満15歳、去勢(乗馬馬は去勢馬が多いようです)は、うちに来て2年。
9頭いる乗馬厩舎の馬の中では一番の新参者で、馬場馬術の競技は初出場。
そして彼は、岐阜乗馬会の会員の皆さんやうちの厩務員からはあのフロスティが「ゆうしょう?!」と言われる、ちょっと問題のある馬なのです。

つぶらな瞳で、牙は無い、体はでかいですが、馬は、ホントに可愛い動物。
眺めるだけならどの馬だって全部可愛いですみますが、しかし、間近で馬の世話をしなければならないとそうとばかりは言っていられません。

体重500kg(くらい)は、圧倒的な重量感。
背丈だってでかくて、頭上から見下ろされると威圧感ありまくり。
ブホホホォと荒い鼻息とともにむき出しになる、上下ビッチリ揃ったでっかい歯は、牙では無いけれど相当な凶器。
実際、もし、ガブリと噛まれれば指がなくなってしまうくらいの威力があります。
そしてあの脚、足の裏にはおまけにカッタイ蹄鉄付き。
あれで蹴られたりしたら、骨折だけではすまないことだってあります。

と言うことで、従順な馬ならいいけど、そうでなければ、大きな馬はケッコウ恐くて危険な生き物です。
で、フロスティがそういう危険なとこのある馬。
競馬場でも手を焼いた存在だったようで、扱いが大変との条件付で譲渡いただいた馬でした。
あちらでは、芦毛で立派な体格を生かし、レースの前に競走馬の先導馬をしていたそうなので、扱いが大変といってもそれなりにという思いもあったようですが、来て見てびっくり。
人が近づくと、噛むし、蹴るしで、うちのベテランの厩務員が、危なくて手に負えないと思ったといいます。
実際、今でも、フロスティには、用も無いのに手を出さないようにと注意されます。

と言うとフロスティが、柵を超えて脱走するとか、人を乗せると振り落とすとか、西部劇に出てくるような暴れ馬みたいと思われるかもしれません。でも、そういう馬とは違う(そこまでの暴れ馬はいないと言うか、いられないと言うか)。
また、気が強くて、他の馬とすぐにけんかをするような暴れん坊がうちには居ますが、フロスティは、そういう気の強い馬ではありません。

馬房から出して、鞍をつけたりのような身の回りの世話を嫌がり、近くの人を蹴ろうとしたり噛もうとしたりするのでものすごく気を使う。
扱いに危険が伴う馬です。
性格が荒いとか、乱暴なのではなくて、その逆、気が小さくて、人が恐く、怯えて取乱すのではないかと言うのが大川さんの見立です。

競馬場では先導馬をやっていたので、うちに来たときから乗れるには乗れる。
と言うか、不思議なことに、乗られて嫌がる馬では無いのだそうです。
人を乗せて歩くときには従順で、大川さんに言わせれば、乗馬ウマとしての適正を感じさせるような馬という印象だったそうです。
人が恐いくせに、人を乗せる乗馬用の馬としては筋が良い。
乗せるのは良いけど、触られるのは嫌。
矛盾した性格を持つ複雑な彼です。

うちの厩務員が、エサをやって世話をしてはいましたが、触るな危険、みたいな馬では、いつ事故が起こるかわからない。
事故がおきればもちろん、事故の危険が高いような馬では、ここに居られなくなるし、ここに居られなければ彼にはもう居場所はどこにもありません。
ここに居られるような馬にならなければ、フロスティに明日は無いということです。

なんとか更生しないといけないのですが、複数の人が手を出すのは危ないので、調教は、ベテランの大川さん一人に限ることになりました。

調教の最初の頃は、噛まれて縫うような怪我をされたこともあり、もろに蹴られることはなくとも、あざになる様なことは何度か経験。
このあたりの2年間の話は、又一度詳しく伺いたいなと思いますが、大川さんかかりきりの調教と言うか世話が続きました。
大川さんは、どの馬に対しても、穏やかにやさしく接してらっしゃるので、上手く気持ちの通じないフロスティにも、「飴と鞭」の鞭の部分は無かったと思います。
北風と太陽ならば、太陽政策の世話が続きました。

平成23年5月にやってきて丸2年、厩務員には、昔はほんとに手に負えない馬だったけど、と言われるくらいに態度がよくなりました。

何が良かったかと言って、秘訣みたいなものが何かひとつあると言うわけではないようですが、じわじわと太陽政策が効いてきたのでしょう。

そして、物事が上手く回っていくときには、幸運とか良い出会いも呼び込むようで2つの幸運が大川さんとフロスティに訪れました(せとうちじゃくちょうか)。

1つはメラノーマの快癒。
芦毛の馬にはよくある病気で、命にかかわるものではないそうですが皮膚表面にできる潰瘍みたいなもの。
それが、フロスティの胴のちょうど鞍を締めるための腹帯を巻く位置にあり、腹帯がすれて血が出ることがあったそうです。
これが痛くて鞍をつけられるのを嫌がっていたのではないかと思われていた病気です。
それがだんだん直っていって、はげていたところに毛が生えて、血がにじまなくなりました。
大川さんによれば、フロスティのメラノーマの症状から鑑みて、大変珍しいことらしいです。

もうひとつは、馬の世話をするためのユニークな技術であるTタッチの講習を昨年と今年、うちの公園で行えたこと。
うちで講習を行ったので、うちの馬をTタッチの教材にしていただけました。
というわけで、先生にフロスティのことも見ていただきました。
講師のデビー・ポッツ先生がフロスティに触れると、普段そう簡単に人に体を触れさせないはずのフロスティが先生に身をゆだねていきました。
大川さんだけでなく、講習をお手伝いしていた岐阜乗馬会のみんなが奇跡かと思ったそうです。
大川さんは、ポッツ先生に大人しく身をゆだねるフロスティを見て、彼に寄り添い、おびえを取り除いてやれば、彼が変われる、そして本来の素直な性格に戻ってくれると信じることができました。

Tタッチについては、http://www.ttouch.jp/ をご覧ください。

以前は足元でこんな仕事は危険でできませんでした














そんなこんなの幸運もあり、フロスティーはこの秋、競技会デビュー。
頑張って課題をこなしたフロスティですが、気弱な性格もしっかり発揮して、競技の前には緊張で元気がなくなったそうですし、本番では、審査員の方々の前へ進み出るはずが、知らない人が並んでいるのにびびって後ずさりして失点したそうです。
ビビリの性格どおり、競技前半は、緊張で失点を重ねたそうですが、競技が進むに連れて、静止の姿勢のときふらつかずにきれいに立ち、足の位置もあるべき形に治まると言うような、彼の良いところが発揮できて、思わぬ優勝、となったそうです。

あのフロスティがここまでやれたと言うことで、大川さんにとっては、この2年に成果が付いてきたし、フロスティにとっては、うちで必要とされる才能を発揮できたというわけで、とても価値のある優勝でした。
足をそろえて立つのがポイントです。












噛まれたり蹴られたりしながらもフロスティをやさしく面倒を見た大川さんの話を聞いていると、大川さんは多分、フロスティのことが好きなのだと思います。
大川さん一人に調教を任されるそれよりも前、たぶん一目惚れ、最初っからずっと好きだったんじゃないかな。

気が小さくて、繊細で、だから怯えて人を傷つけるけど、ホントの彼は、堂々とした芦毛の立ち姿の美しい馬。
今はちょっとやさぐれて日陰の道を歩いているけれど、いつか彼は輝ける。
ずっとそう信じてきた。
好きだったから。

人間同士では、そういう献身を無にするような話をよく耳にしますが、彼女の彼は、やればできるやつでした。

優勝おめでとうございます。
正面から寄ってこられるのは嫌いらしいです。



2013年10月10日木曜日

餌やり体験の楽しみ方

今日の餌やり体験は、参加資格をどなたでも参加可能として以来、初めて大人のみの、しかもカップルの方の体験でした。

まずは、手始めにうさぎ。
うさぎ舎のうさぎはとってもひとなつっこいのですぐにニンジンをぽりぽり。


真剣。笑
最終的には抱っこもして頂きました。抱き方もばっちりです。



しおんくんも落ち着いた様子

大事に抱っこして頂きました。

 続いて、ミニチュアホース。
女性のお客様はホーブスくんがお気に入りだったので、たくさんふれあって頂きました。
少々よだれの多いホーブスとスターにも関わらず、「軍手はいらない」と素手で勇敢にえさをやっていただきありがとうございました。
いつもは逃げ回るスターも優しいお客様のおかげでずっとそばにいました。



すごい!素手です。


いい表情がとれました☆

最後に木曽馬です。逆光でいい写真が撮れませんでしたが、個体の名前や顔の特徴などを紹介しながら、どんどんふれあって頂きました。

いつもはお子様連れのお客様に多く参加していただいている餌やり体験ですが、カップルでのご参加も、とっても楽しんで頂けました!案内させて頂く職員にとっても、新鮮でした☆
ありがとうございました。
大人の方のみのご参加もぜひお待ちしています。



2013年10月9日水曜日

うさぎのあかちゃん誕生!

10月6日にうさぎの赤ちゃんが誕生しました。
おそらく真っ白になる子、少しブチのある子、ブチまるけの子の3羽です。
性別がわかるようになるまで楽しみです。

この3羽は現在、うさぎ舎にて公開中のうさぎのきょうだいたちです。
おかあさんもおとうさんも同じ個体です。
おかあさんはアッシュさん。


灰色と白色の毛。目の大きな美人さんです。

おとうさんはタマくん(うさぎ担当の間でのニックネーム)。
畜産センター公園で飼育しているうち、唯一の繁殖可能なオス(玉付き)だから、タマ。

生後1日目と2日目の写真をご紹介します。


生後1日目
いつもは巣箱の中で一日を過ごしています。
体は全体的に赤みが強いです。
まだ目は見えずごにょごにょうごめいています。



生後2日目
 一日目と大きな変化はありませんが、体の赤みはひき、きれいなピンクです。
まだ目は見えません。


うさぎ舎ではやくお披露目できる日が来るといいなぁと思いながら、毎日の観察を続けていきます。