2013年7月10日水曜日

カードかけ

ゴールデンウィークに飼った羊の毛を羊の人形(マロンちゃん)やカラーボールにして販売するべく現在、カードかけを行っています。

今年刈り取った羊毛は、十八頭で44.1kg
1年間着替えず着たきりの生活。
その間には、泥やらごみやら糞やらなんやら、いろんなものがこびりついているので洗うのは大変。
とても仕事の合間に片手までこなせる量ではないので、インターネットを駆使して、羊の毛を洗ってもらえる業者さんを探し出し、お願いしました。

洗い終わった羊の毛は、洗ったからというより、刈り取ったときの状態が、撚れて捩れて絡まりあった小さな塊になっています。
人が髪にブラシ掛けするように、毛を梳いてまっすぐにするのをカードがけと言います。
うちのカード機は、「ドラムカーダー」と言うもので、昔の洗濯機についてる脱水機みたいなやつ。

ふるいも古い、化石になるくらい古い昔の洗濯機には、洗濯槽のふちに、上下に並んだローラが2本ついていて、そこに洗濯物を挟み込み、ハンドルを使ってローラを回すと、反対側から、水をしぼった洗濯物が出てくると言う脱水機がついていました、ドラムカーダーはそれに似ています。
どうも、ノスタルジックな話題に熱くなり、例えのつもりの脱水機の説明がくどくて分かり辛くなってすいません。
いまどきの方々には、洗車場のマット洗いみたいなというと分かってもらえるかもしれません。













ともかく、羊の毛を少しずつ小分けに、ドラムカーダーのとても硬くて太いブラシのついた大小二本のローラーの間を通すと、毛がほぐれ、綿菓子みたいな感じで、ローラーのブラシにくっついて出てきます。
この毛を、割り箸で綿菓子を集める感じで集めると、ふわふわで、まっすぐな毛が取れます。

セーターを編むなら、この毛をつむいで毛糸にする工程が残っていますが、マロンちゃんはこのふわふわの毛をそのまま使うので、ここで下ごしらえは終了です。
これでマロンちゃんの制作に取り掛かれます。