2012年12月29日土曜日

エサやり体験

2月27日、お休みに入った学校があるようで、この日は、エサやり体験にご予約を頂きました。
年少さんのお子さん2人とお母さん2人の2組です。
午後からのエサやり体験用のえさの準備中















小さいお子さんなので、最初から大きな動物は怖いかなと思い、ウサギから始めました。

エサやりに出発















当公園のウサギは、このエサやり体験を始めるまで、人の手からエサを渡していなかったので、あまり人なれしていません。
にんじんを見せれば、寄って来るようになっただけ、エサやりを始めたころから比べれば進歩ですが、まだあまり愛想が良いとは言い難い。
エサをとりによってくると言っても、度胸のあるのが、恐る恐る、ジリジリ近寄ってきて、ニンジンスティックの先っちょを咥えたら、ひったくって棚の下に逃げ込む。
するとほかの意気地無しが寄ってきて、みんなでこそこそと取り合い。
ニンジンがなくなると、またにじり寄って、1本ゲット。
えさをやってるというよりは、なんだかニンジンを掠め取られるようで、あまり可愛くありません。
エサやりというよりエサ釣りみたい。
そして、少し食べたらもう満足と言うか、あきらめたと言うか、それ以上人間に近づくリスクを犯すより、次のエサの時間を待ちましょう的な消極的姿勢になって、隅っこの人にいちばん遠いところへ避難してしまいました。
エサは減らないし、触れ合えないし、ちょっとウサギ教育を今後考えなければいけない事態です。

棚の下に隠れるウサギ















あまり友好的でないウサギは、少し早めに切り上げて、次はヤギの親子のところへ向かいます。
この子達も、えさやり当初はウサギと同じかそれ以上に人を怖がっていましたが、最近はなれてきて、手渡しのエサを柵越しではありますが、ひったくらないで食べてくれるようになったので、何とかエサやり体験らしい雰囲気になりました。
ただ、触られるのにはあまり慣れていないので、ちょっと触れるだけで、ビクッと飛びのきます。
この子達はここが課題。
まずまずの仕事をするヤギ















動物が怖い子は、柵越しとはいえ、ニュッとヤギが顔を出しただけで、怖がって差し出した手を引っ込めたりするのですが、今日の年少さんは二人とも度胸がいいというか、怖がらない。
えさをやるのを楽しんでくれているので、さてどうしましょう。
ミニチュアホースへ行くか、もっと大きい木曽馬にするか。
多分、大きくても大丈夫そうなのでとりあえず木曽馬にチャレンジ!!
怖かったら、ミニチュアにチェンジ!!
と言うことにして、木曽馬舎へエサの入ったバケツを持って向かいます。

木曽馬へGO
















サラブレッドなどと比べれば、小柄な木曽馬ですが、それでも顔は年少さんの頭より上。
柵越しではありますが、ニュッと首を伸ばして、間近に迫ってくる顔のでかいこと。
最初は少し怖かったみたいで、飼育員が手を添えて一緒にエサをやってみましたが、一度でなれて、上手にえさをやり、ほんの少しですが頬をなでたりできました。

この馬の中には、人を乗せて曳き馬をしていた馬も居て、そのせいで、ほかの動物たちより人に慣れているようです。
こちらが落ち着いて、待っていれば向こうから顔を寄せてきます。
えさやり体験で楽しく動物と触れ合ってもらうには、動物たちもそれなりに馴らさないといけないと言うことがわかりました。

それから、拝見したところ、付き添いのお母さんお二人が、馬を怖がらず上手に撫でていらっしゃったので、多分親が怖がらないとそのお子さんも大丈夫なようです。

木曽馬は、馬とお客様の相性が良くて、エサやり体験らしくなり職員もほっとしたのですが、大きな馬が何頭も居るので、バケツのエサもあっという間になくなってしまいました。
(いちばんうまく行った、木曽馬のところの写真を撮り損ないました、残念)
エサやり体験の所要時間は1時間、まだ少し時間に余裕があります。

そこで、11月11日生まれの黒毛和牛の赤ちゃん、「学」くんを牛舎の中へ入って見てもらいました。
この日はとても暖かく、牛の親子は小屋の外に出ていたので外からのほうが良く見えたかもしれません。
幸い、隣に住んでいる、ろばのわびすけがとても人懐こくて、子供たちに近づいてくるので、顔や体を撫でてやることが出来てこちらも、まぁまぁ満足いただけたと思います。

また、我々職員も、お客様と動物の触れ合う様子を見せていただき、勉強になりました。
ありがとうございました。

公園職員一同、今日の課題と収穫を糧として、来年の企画の立案と実施に努力してまいりますので、よろしくお願いします。