生まれて2日目 |
羊の妊娠期間は150日、ハネムーンが始まったのが(同じ部屋で暮らし始めたと言うことです)9月の頭なので、もし赤ちゃんを授かっていれば、2月から4月初旬までが出産予定です。
ひつじはご存知のとおり、(春に毛刈りをしたのでこの季節は)特に、全体がモコモコして丸っこく、変化のわかりにくい体型なので、外見で妊娠したかどうかがわかりません。
そこで、2月からは、妊娠しているかもしれないと言うことで、これまた毛で隠れてよく見えないお乳の張具合などを観察してきました。
2月末には、コリデールのうめこのお乳がずいぶん張ってきたのを確認、搾ればお乳が出ます。
うまくいけば、あと1週間と予測していたところ予想的中、3月1日と2日のワンツウフィニッシュとなりました。
わけあって哺乳瓶 |
赤ちゃんは、それぞれ一頭、3月1日にうまれたのが、コリデール、2日がサフォークです。、
待望の未年の羊。
生まれたては、華奢な体に全身パンチパーマ風の短い毛で覆われて、それはそれは可愛い。
コリデールの赤ちゃんは、大人と同じ白ですが、大人のサフォークが、顔だけ黒いのに、生まれてたての赤ちゃんは、全身真っ黒。
羊舎の奥が少し暗く、黒いサフォークの赤ちゃんの写真が、、黒毛和牛と同様、黒いかたまりみたいにしか撮れなくて、可愛さが十分伝わらないのが残念です。
どちらも初産ですが、安産の様子。
そこで、心配なのは、赤ちゃんのお乳の飲みっぷりです。
生まれてすぐの初乳は、お母さんの持っている免疫抗体を赤ちゃんの体に移行させるための数日間限定の特別なお乳なので、これを早く飲んでもらいたい。
お乳を飲み始めればひと安心 |
コリデールは、順調にお乳を飲んでいますが、サフォークのほうはお母さんが上手に授乳体勢をとらないで、寄ってくる仔羊から離れてしまい、授乳がうまくいきません。
うろうろ動き回るサフォークのお母さんを押さえ込み、仔羊をお乳のところへ誘導したりしますが、仔のほうも乳首を捜せず、お腹の毛に吸い付いたりして、かなり不器用。
心配になる母子の距離 |
いきなり全面的に人が手を貸すと、お母さんの育児放棄なんてこともあるので、なるべく自力で飲んでくれるよう誘導はしますが、早くお乳を飲ませないと抗体も栄養も不足してしまいますし、母親も、授乳がうまくいかないとお乳が詰まり、乳房炎を起こします。
そこで、翌日3日からは搾乳したお乳を哺乳瓶で仔羊に飲ませることにしました。
翌日4日に獣医さんに親子の様子を見てもらったところお乳の量が少ないようなので、粉ミルクを足すことにしました。
今は、仔羊に粉ミルクで、栄養補給をしつつ、母羊には乳房炎予防とお乳の出が良くなるよう、マッサージをかねて搾乳をしています。
日に何度も授乳と搾乳に人手が取られるので、忙しくなりますが、元気に育つよう手をかけて行きたいと思います。
また、3月2日は小学1年生のお子さんが、社会見学に来園中でした。
少し畜舎の見学をしていただく予定でしたので、子羊も見ていただきました。
牛もみました |