予定日は1月29日、予定日を過ぎてきたので、3日前から、畜産のリーダーが、夜に巡回に来ていました。
4日は昼間に、いつもは喜ぶブラッシングを嫌がるとか、粘液が出ていたりとか、明らかな出産の兆候があったのでそろそろだろうなとは思っていたそうです。
午後11時に牛舎に入ったら、ちょうど赤ん坊がお母さんにペロペロ舐められていたので、出産推定時刻は10時30分。
牛だけでなく、うちの家畜みんな、出産に人が手を貸すことはありません。
自分で気張って生みます。
出産後心配なのは、お乳です。
お母さんのお乳が出ないと言うことはないのですが、初乳にだけ含まれる抗体があるのに、なかなかお乳を飲み出さない仔がたまにいて、これが心配の種。
飼育員は、自分の目でお乳を飲んでいるところを確認するまで手放しで喜べません。
今回生まれた仔は、お母さんに舐めてもらってすぐにお乳のかぶりついたのでとても安心です。
よく動きお母さんから離れて歩き回ったり活発で、お母さんについて歩いていた昨年生まれのかんなより、活発な感じです。
翌日の午後、獣医さんに立ち会ってもらい、体の大きさを計りました。
このとき、人に触られても、お姉ちゃんのかんなと比べ、嫌がったり怖がったりしなかったので、人懐こい性格かなと思います。
測定の結果は、体重35kg、体高75cm(地面から肩までの高さ)体長80cm(頭からお尻までの長さ)。
黒毛和牛としては平均的な大きさの赤ちゃんです。
かぐやは3回目の出産ですが、相変わらず出産後何日かは目つきが鋭くとても怖い。
生まれてきた仔を写真に撮りたいのですが、外から日の射す小屋の中にしゃがんだ真っ黒の牛の赤ちゃんを遠めで、写真に収めても黒い塊にしか見えません。
形はわからないまでも、目鼻くらいはなんとか |
もっと近寄って撮りたいのですが、かぐやは、ブログ用の写真を取りに来たような見慣れない職員には警戒心を露わというより、敵意をむき出しの目つきで迫って来るので怖くて近くまで行かれません。
さすがにいつも世話をしている飼育員には向かってこないので、かぐやの鼻輪を抑えてもらい、動かないよう抑えてもらったその横を抜けて、赤ん坊に近づこうとしたのですが、飼育員を振りほどきはしませんが、もう睨みではすまず、グイッと一歩二歩、左の角を低く突き出して迫ってきます。
その迫力たるやもう、近づきはしましたが、びびってぶれた写真しか撮れませんでした。
こえーよ かぐや |
お母さんはとても怖いです。
岐阜市畜産センター公園 奥村