生まれたのは9頭。
8月4日に性別の確認や体重測定を行いました。
性別は8頭がオス、ちょっと珍しい偏り方です。
体重は一番大きい仔が1.9kg、一番小さい仔が1.3kg、体重は重くも無く、軽くも無く、平均的な大きさでした。
この仔はおおきめ |
見た目もデュロックの形質を受け継いだ茶色い豚です
お母さんの体毛は赤みの強いこげ茶ですが、生まれたばかりの赤ちゃんの体毛に赤みは無く、グレーがかった茶色。
毛の手触りは、お母さんが、ゴワゴワでナイロンブラシのように硬いのに比べ、フェイスブラシの毛のように柔らかくツヤツヤと光沢があります。
肌の色は、体毛のないお腹のあたりを見るとピンク色で、白いからだのいつもの仔豚とそう違いは無いように見えます。
豚は乳首の数がまちまちなので数を数えて特徴として記録 |
そして、この鼻のこげ茶に仔豚ごとに濃淡があって顔の印象がそれぞれ違うのが面白い。
ツヤツヤの茶色 |
体重測定するときに抱いて運びますが、飼育のゲージから取り上げても暴れないし、抱かれていれば鳴かずに大人しくしているし、仔デュロックは扱いが楽な気がします。
でも、ひょっとすると生まれていきなりこの暑さで、もうすでにちょっと夏ばて気味で抵抗する気力が萎えているだけかもしれません。
とてもお利巧 |
お店で売っている豚肉の多くが三元豚(さんげんとん)という3種類の品種の豚のかけ合せでです。
デュロック種は、そのうちの1種なので、豚及び豚肉の関係者にとっては、珍しい品種ではありません。
しかし、種豚なので飼育頭数が少なく、かけ合せると生まれる仔は白しかでてこないので、たとえテレビ画面を通してでも、一般の方で、茶色の豚を目にされることあまりないと思います。
デュロックは、以下の三元豚のなかの肉質を担当。霜降り肉が出来るそうです。
http://ajmic.or.jp/shouhisha/img/2012/qa_pdf/18.pdf(全国食肉事業協同組合連合会HPより)
夏の盛り、猛暑のころで仔豚たちには大変な時期ですが、職員としては、平日も来園しやすい夏休みなので、いい時期に生まれてくれたなと思います。
十日ほどしましたら、飼育舎のあるゾーンの真ん中あたり、平屋の赤い屋根の分娩豚舎放牧場で遊ばせる予定です。
暑い日が続きますが、いつもと違う仔豚を見に来てください。
岐阜市畜産センター公園 奥村
元気にお乳を飲んでいます。 |