●ヤブカラシ(藪枯):
繁殖力がとても強く、他の草を駆逐し枯らしてしまうことが名前の由来と言われています。淡いオレンジ色の花には多くの昆虫が集まります。
●クズ(葛):
これも繁殖力が強い。古来よりこの根から採る「葛粉」が有名。紅紫色の綺麗な花を咲かせます。ツルは、乾燥させて輪にすればリースの土台材料になります。
●センニンソウ(仙人草):
白く綺麗な花を咲かせ、実の先に細く白い羽毛状のものを仙人の髭に見立てた事が名前の由来と言われます。
●ツルニンジン(蔓人参):
キキョウ科のツル性多年草。釣鐘状の花が特徴で内側に紫褐色の斑点があり別名ジイソブ(爺のそばかすの意)とも呼ばれ
ています。韓国では薬草として使われているようです。
椿洞では、この他にもノササゲやヤブマメなど、多くのつる性植物が見られます。最近、その中でも特に珍しいツル性植物を見つけました。「コバノカモメヅル」。この名前を聞いた事がありますか?どこにでもある植物ではないため初めて聞く名前かも知れません。
●コバノカモメヅル(小葉鴎蔓):
キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)カモメヅル属のツル性の多年草です。名前の由来は対生する葉の形状からと言われていますが、葉より特徴ある花から名前を付けて欲しかったなぁ~と個人的に思っています。
濃い紫色の花は5枚の細い鋭三角形状で、きれいな星型をしています。本当に、これほどの星形の花は一度見ると何故か印象に残ります。
●そして、なんと!すぐ傍には白色の花を持つ
「シロバナカモメヅル」もありました。現物種を見るのは初めてなので幸運でした!こんなことは滅多にありません!興奮!!
本当に椿洞・畜産センター公園は意外性のある土地柄だと再認識しました。
ただし、畜産センター公園は都市公園ですから植物等の採取はしないでください。
編集者:岐阜市畜産センター公園 雉野